冷蔵庫の買い替え〜パナソニック、三菱、日立、東芝、シャープを比較しました(2018年春版)〜

1.家電を買い替える理由

テレビ、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、、、、

自宅を見回せば家電が目に入りますし、引越しで心機一転、新しい家に合わせて家電も買い替えることもあるかと思います。

 

ちなみに今年行われたauでんきの「家電に関する調査」によると、こんな結果も出ています。

(参照URL:https://prw.kyodonews.jp/opn/release/201802201095/

 

このアンケート結果を見ると「寿命が近い」や「動作が悪くなった」など、今使っているのが壊れた・壊れそうという理由もありますが、「最新家電の方が省エネ」だから買い替える人が多いといえます。

 

実は我が家も昨年の引越し時に「冷蔵庫」の買い替えを考えていましたが「まだ壊れてはいないし使える」と引越し先に運びました。引越しから数か月が経ちましたが、改めて買い替えを考えるようになりました。理由は3つ。

 

(1)そろそろ10年選手で、時々異音がするようになった

すぐ壊れる感じではないです。でも、製氷機とは別に機械の音が「ブーン」と大きく鳴ったり「あ、そろそろ寿命かも」と感じることが増えてきました。

 

(2)冷凍庫と野菜室のスペースが足りなくなってきた

食生活の変化で「多めに調理して冷凍する」機会が増えました。経済的で効率的なので楽しく進めているのですが、いざ収納しようと冷凍庫を見ると一杯になっていて困ることも。また、野菜を一度に大量に受け取ったときに入りきらずに困ることもありました。

ちなみに現在の冷蔵庫は定格内容積255リットルなので決して大きくありません。

 

内訳はこんな感じですね。

冷蔵165リットル

冷凍45リットル(実際に収納できるのは29リットル)

野菜45リットル(実際に収納できるのは30リットル)

特に、冷凍庫と野菜室を大きくしたい、という課題が見えてきました。

 

(3)8年前のもので最新機と比べたら電気代が高い

現在の冷蔵庫は年間消費電力量440kWh/年で、2010年当時の省エネ基準達成率104%でした。

 

ちなみに440kWh/年の場合、電気代は年間で約11,860円。

 

これって、“当時の”省エネ基準を100%以上達成しているし、イイと思えるのですが、2017年版の環境省の「省エネ性能カタログ」を見ると驚きます。

 

現機種と同等251~300リットルで年間消費電力量の平均は400kWh/年です。

あまり小さくなっていないのですが、もっと大きいサイズを見てみましょう。

 

501リットル以上で見ると、年間消費電力量の平均はなんと319kWh/年。

319kWh/年の場合、電気代は年間で約8600円。

 

「冷凍庫が小さい」という課題に応えて大きいサイズを買ったとしても、電気代は現在の約11,860円から約8,600円程度へと年間3000円以上お得になる計算です。

電気料金体系の変化などで変動あるかもしれませんが「ザックリ10年で3万円の電気代削減」というのは、決して小さな額ではないはずです。

 

(1)(2)(3)の情報に触れ、これは『冷蔵庫買い替えの啓示』が出ていると思い、行動に着手しました。

 

2.ネットで調べる?量販店に行く?

冷蔵庫を買うなんて簡単で、「近所の家電量販店に行って店員さんのおすすめ聞いて選んで買えばいい」と思っていました。実際、お店に一回行って決められる人も多いはず。

 

でも、決して安くない買い物ですし、いろいろと比較して悩んで「いいお買物」をしたいと思いました。ここからは私がネットで調べたり、店頭に足を運んで店員さんから直接聞いた情報なども交えて、「冷蔵庫などの買い方」を記していきます。

ーーー

 

最初に、私の冷蔵庫選定条件です。

  1. 大きさ幅750㎜、奥行き800㎜、高さ1900㎜の中に納まること
  2. 「冷凍室」と「野菜室」のスペースが大きいこと
  3. 使い勝手がイイこと

 

①と②の条件、および省エネの効率なども考え、大手家電メーカーが主力に位置付けていると思われる500リットル前後のモノを選ぶことにしました。

 

ココまで決めたところで最初はネットで検索してみました。でも、③の使い勝手の部分は、現物を見て触って判断しないと難しそうです。そこで家電量販店に足を運びました。

 

結果として比較検討で2回、最終的に決めて購入手続きに1回、合計3回行きました。比較検討が2回あるのは理由があります。それは複数のメーカー応援販売員の説明を聞きたかったからです。

 

家電量販店において、商品知識が豊富なメーカー応援販売員の存在は欠かせません。自社製品はもちろん、競合他社のことも理解していて客観的に説明をしてくれます。しかし、最後の最後はどうしても自社のアピールが強くなります。同じ日に複数のメーカー担当員から聞けるといいのですが、なかなかうまくいかなかったので日を変えて複数メーカーの担当員から話を聞きました。

 

そうやって集めた冷蔵庫の各メーカー比較情報がこちらです。

 

 

3.2018年2月版 定格内容積500リットル冷蔵庫の各メーカー比較(サイズ・容積編)

 

500リットルクラスのサイズと冷蔵室、冷凍室、野菜室などの容積を比較した表です。

 

メーカーが同じ容量で複数製品を出しているケースもありましたが、上位あるいは新しい方を選んで各メーカー1製品としています。

 

最初に驚いたのが定格内容積に対して、実際に収納できる容積は小さくなるということ。いや、当たり前のことなのかもしれませんが、普通に驚きました。サバを読みすぎじゃないか、と。

 

特に私が重視する冷凍室について、日立やシャープは定格内容積で120リットル以上ですが、収納できるのは80数リットル。この辺り、店頭にはペットボトルとか、一般家庭が収納するモノのサンプルもあったりするので、実物に触れながら確かめた方がよいと思います。

 

 

そして各社の特徴が出てきます。

【パナソニック】

幅を685㎜ではなく650㎜に抑えながらも野菜室が大きいです。

 

【三菱電機】

幅を685㎜ではなく650㎜に抑えながら、5社の中で最大517リットルの定格内容積を生み出しています。冷蔵室も大き目です。

 

【日立】

冷蔵室、製氷室、冷凍室が他社よりも大きいです。特に冷凍室はシャープより小さいですが、上下2段に分けながら大容量を確保しています。

 

【東芝】

幅を685㎜ではなく650㎜に抑えながら、野菜室が5社の中で最大です。

 

【シャープ】

幅は685㎜ですが、冷凍室が最大です。そして年間消費電力量が一番低いです。

 

うーん、表を見ても各社の特徴を挙げてもわかりにくいので、「冷蔵室」「製氷室」「野菜室」「冷凍室」の実際に収納できる容量を偏差値換算してレーダーチャートにしてみました。

 

こう見ると、全体のバランスで次の2社が目立ちます。

・野菜室を除けば日立はバランスよくサイズが大きい

・東芝は野菜室を中心に大きい

 

ちなみに、この表は自宅に戻ってから各社のカタログとにらめっこしながら作成しました。店頭で勢いに任せて買ってしまうと気付きにくいですが、メーカーによって容積の数値が違います。よく確認した方がよい部分です。

 

もう1つ、年間消費電力量は、シャープの240kwh/年が最少ですが、各社250前後で大きく差がつくことはありませんでした。

 

参考に、一つサイズを下げた450リットルクラスの比較表も載せます。

 

500リットルクラスと同様にメーカーの特徴がでています。ただし、年間消費電力量に大きな差があるので注意が必要かもしれません。

 

各室容量を偏差値換算したレーダーチャートもつくりました。

 

 

4.2018年春版 定格内容積500リットル冷蔵庫の各メーカー比較(機能編)

 

どのメーカーでも冷蔵室、冷凍室、野菜室、製氷室、などがあり基本的な機能に変わりはありません。その中でも、メーカーが推す特徴的な機能があります。カタログで謳われていることだけでなく、「店頭で販売員さんがオススメしてくれた実践的な内容」も合わせて、利用者として響いたポイントを各社数点ずつ挙げます。

 

【パナソニック】

1 7daysパーシャル

-3℃の微凍結で下ごしらえした食品を約1週間保存できる

2 7daysしゃきしゃき野菜室

湿度と微粒子イオン(ナノイー)でエチレンガスを分解し野菜と果物を新鮮に保存できる

3 ワンダフルオープン

場所を取るコンプレッサーを上部に配置し、下部の冷凍室・野菜室は底面が広く無駄なく使える

4 冷蔵室

天地が広く大容量

 

3のワンダフルオープンは他社にはないパナソニックの特徴的な機能で「ガバッ」と開き奥が取りづらいことはなさそうです。

 

通常は背面に置いているコンプレッサーなどの機能を、最上部に配置することでスペースを有効に活用てきているからだと説明を受けました。

確かに冷蔵スペースの最上段にコンプレッサーがあります。

 

たしかに冷蔵スペースの最上段は狭くなりますが、手の届きにくい場所でもあるので問題ないとも言えます。

 

【三菱電機】

1 氷点下ストッカー

氷点下だけど凍らず、肉や魚が長持ちする

2 切れちゃう瞬冷凍

-7℃で凍らせているが、冷凍なのに切ることができる

3 朝どれ野菜室

密閉うるおい構造と3色LEDで野菜が長持ちになり、保存しながら栄養素が増える

4 しっかり冷凍室

2段で大容量の冷凍室

5 まるごとクリーン清水

製氷に使用する通り道をすべて取り外して洗える

 

 

2はテレビCMでも流れていた、三菱の特徴的な機能です。後で使うことを考慮して冷凍するときに小分けしたりしますが、「冷凍した後から切れる」のは便利だと思います。

 

3ですが、確かにLEDが色を変えながら点灯していました。(この写真でオレンジに光っているところです)この光で野菜が長持ちするのであればいい機能かもしれません。

 

5は三菱電機の販売応援員さんが「すべて取り外して丸洗いできるんですよ」と力説していました。他社の販売員さんも「製氷のすべてが洗えますよ」とは言っていましたが、すべて「取り外せる」のは三菱だけのようです。

 

 

 

【日立】

1 真空チルド

真空・低酸素で酸化と乾燥を抑えるチルド室で肉や魚が長持ちする

2 新鮮スリープ野菜室

炭酸ガス濃度を高め、野菜の呼吸活動を低下させて眠らせるように長期保存。野菜室全体で乾燥しないように適度な水分量を維持しつつ結露を抑える

3 デリシャス冷凍

3段ケースで整理がしやすく大型アルミトレイで素早く冷凍できる

4 スポット冷蔵

約2度で鮮度長持ちする冷蔵スペース

 

1は冷蔵スペースの最下段に専用スペースがあり、扉を開けると「プシュッ」と音がします。確かに真空状態になっているようです。販売員さんのオススメは「ビールを入れておく」こと。「凍らない程度に冷え冷えで美味しいです」と教えてもらいました。

 

2は実物でその機能を実際に見ることは難しかったですが、野菜を長持ち保存できるようです。

 

 

【東芝】

1 新鮮 摘みたて野菜室

除菌や消臭効果もある光触媒ルネキャットでエチレンガス分解、うるおいのある冷気放出で湿度をキープ

2 速鮮チルド

アルミトレイと大風量で肉や魚を短時間でチルド保管し、約30分で解凍もできる

3 冷蔵室

照明をドア手前側に配置することで、中が明るく見える「フロントブライト照明」

東芝独自の光触媒ルネキャットで、庫内冷気の除菌・脱臭などを行っているのが特徴的

 

1ですが、東芝は「野菜」を押し出していました。容量も大きく、ドラゴンボールに出てくるベジータも使って積極的にアピールしていました。

 

3の冷蔵室は確かに明るい印象でした。店内照明が明るいので気づきにくいですが、明るくて中が見えやすいのは大事なポイントだと思います。

 

 

【シャープ】

1 プラズマクラスターうるおいチルド

雑菌を除菌しながら寿司屋のネタケースと同じ原理でチルド保存

2 大容量冷凍室 メガフリーザー

容量が大きく、3段で見やすく整理できる

3 雪下シャキット野菜室

輻射冷却、うるおいガードなど雪の下で保存するように冷たく密閉する。横ではなく奥行き方向に収めるタイプ

4 COCORO KITCHEN

スマホと連携で献立やおすすめメニューを提案したり、スマホと連携で買い物先で不足食材を教えてくれる

 

 

1はシャープお得意のプラズマクラスターイオンで除菌もできるとか。

 

 

2の冷凍スペースは明らかに大きかったです。しかもただ大きいだけでなく、自在に仕切れる機能も付いていて使いやすい感じがします。

 

3の野菜室は、配置が中央で他社と違って「奥行き方向に長く深い」のが特徴です。ただし収納スペースは他社と比べると少し小さくなりました。

 

4は最近流行りのIoT的な機能です。扉の部分にタッチパネルがありました。

 

 

具体的な使い勝手はこのカタログ動画を見るとわかります。

http://www.sharp.co.jp/qr/sj007/

 

ポイントはスマホと連動していて、スーパーで買いながら食材を選択・記録しおくと、冷蔵庫側で「今ある食材から判断してメニュー提案」もしてくれるところ。ユーザー自ら登録しなければならないハードルはありますが、「最先端なデジタルライフ」を体感できるかもしれません。

 

 

5.私が決めた冷蔵庫と値引策

と、ここまでメーカー別の機能の特徴をまとめてみましたが、5社ともに冷凍室、冷蔵室、野菜室、チルド等の基本機能は備えており、メーカー間で大きな差はないように感じています。

 

もちろん人によっては、メーカー特有の「これ絶対に必要」という機能を見つけた方もいるかもしれません。しかし、私にとって、「決め手」につながるものはなかったです。

 

敢えて挙げると「シャープのCOCORO KITCHEN」の機能は「IoTなライフスタイルを体験できそうだ!」と興味津々でした。冷蔵庫が「今日はカレーがオススメですよ」なんて話しかけてくれるのは未来的でとても魅力的です。しかし、買物するたびにスマホで食材を登録し続けられる自信がなく、今回は難しいと判断しました。

 

さて、今回の500リットルクラスの各社の製品について改めて冷蔵庫選定条件に戻って確認してみます。

①の全体サイズはどのメーカーも満たしています。

②で「冷凍室」のスペースは、全て現在の冷蔵庫29リットルの倍以上、「野菜室」のスペースも全て現在の野菜室30リットルと比べて大きくなっており問題はありません。

③の使い勝手も、各社「ココが便利ですよ」と競っていましたが、各社ともに充分に要件を満たしていると思います。

 

このままだと決まりそうにないので、②で各室の容量について細かく見てみます。幅の大きさで2つに分かれます。

 

【650ミリの3社】

・幅650で野菜室を重視しつつバランスよいのが東芝

・幅650で冷蔵室や瞬間凍結などを重視するなら三菱

・幅650で野菜室を重視するならパナソニック

【685ミリの2社】

・幅685で冷蔵室、冷凍室を始め全体バランスよいのは日立

・幅685で冷凍室を重視するならシャープ

 

とっても迷いましたが、今回は少し幅を抑えながらバランスよいモノを選ぼうということで東芝にしました。野菜室が大きいのも要因の一つです。

今回は東芝に決めましたが正直なところ、どのメーカーのモノでも満足できたと思います。

 

 

さて、読者の方が一番気になるのは値段だと思います。

量販店に行く直前に、店員さんに交渉できる材料として、「価格ドットコム」などの比較サイトで該当商品の最安値のページをスマホに入れておきました。「これを買いたい」とお願いしたところですかさずスマホのページを見せようという作戦。

 

ところが、その瞬間に店員さんの方がスマホを出してきて、まさに同じページを見せてくれたのです。「お客様も気になりますよね。私たちも同じ情報をチェックして最安値にできるよう努力しますので」と。ということでネット上の最安値に引いてもらいました。

 

ちなみに、

・価格比較サイトですごく安いところで買おうとしても、付属品や送料が別だったりするので注意が必要

・あまり大手ではないマイナーな量販店が最安値を提示しているケースもあるので要チェック

とのことでした。

 

個人的な感想ですが、価格交渉するといっても当然ながらお店側の限度もあります。店員さんと信頼関係を築きつつ無理のない範囲で楽しくやるのが一番だと思います。

 

6.まとめ

冷蔵庫などの家電を買うという行為は、ネットで条件設定してポチっとする買い方も十分可能です。しかし、各社がウェブサイトや量販店などの店頭で提示している情報を集め分析することで見えてくるものがあります。今回は500リットルクラスでメーカーごとの特徴が見えてきました。

改めて記すと、

・幅650で野菜室を重視しつつバランスよいのが東芝

・幅650で冷蔵室や瞬間凍結などを重視するなら三菱

・幅650で野菜室を重視するならパナソニック

・幅685で冷蔵室、冷凍室を始め全体バランスよいのは日立

・幅685で冷凍室を重視するならシャープ

サイズ次第で、また違った特徴が出てくるかもしれませんが、今後の購入時の参考にしてみてください。

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