引っ越し後の家具選び最新事情 ARの活用体験記

1.引っ越し後の家具選び

引っ越し後の新生活、今ある家具や荷物を配置して生活できる環境を整えるだけでなく、時には新居に合わせて家具を買い替えて、生活空間を一新する楽しみ方もあると思います。

家具屋の選び方について、「わたしの食器棚選び」を事例として前回レポートしました。

家具屋さん選び。 ニトリ、IKEA、大塚家具、島忠を比較してみました。

さて、今回の選びたい家具はリビングに配置するソファです。

2.これまでの家具選びと課題

さて、ソファをどうやって選ぶか。
前回レポートした食器棚の場合、①予算内に収まることと、所定の場所に収まる②サイズが最優先で、さらにキッチンで調理をする際の③機能を評価の基準として選んでいきました。もう一つ大事な基準として④見た目や質感がありますが、後回しでした。

今回のソファはリビングに配置するので、この④見た目や質感が大事な基準になりそうです。

実際、食器棚選びで家具屋さんに行ったついでにソファも探していました。
①予算についてはお財布と相談してキチンと決めていけば問題ないです。
③機能についても、店頭で実際に座ってみることで体感できます。

でも、②サイズ④見た目や質感が課題になりました。

②サイズについては、配置予定場所の寸法を測って、収まるサイズのモノを選んでいましたが、実際に配置した時のイメージが湧きません。特に平面ではなく「高さ」の部分は見落としがち。段ボールなどを使って高さの感じを仮想的に作り出すことはできますが、それでもイメージはわきにくいです。
④見た目や質感もそうです。お店で実際に座ってみて感じ取ることはできます。でも、
「私の部屋に配置した時にどんな感じで収まるのか?」
「部屋の自然光や照明の下では、どんな見た目になるのか?」
については、イメージが湧きません。
お店だと広い贅沢な空間に、素敵な家具と合わせて並べ、照明まで気を使って並べていることが多いと思います。自宅の照明とはやっぱり違うと思います。

決め手に欠いて困ってしまいました。
「自宅の部屋に置いた時の②サイズと④見た目や質感がわかるといいのだけど」

3.流行のAR(拡張現実)の活用

そこで調べたのが、AR(Augmented Reality拡張現実)を使った家具選びです。
ポケモンGOでは、スマホの画面に映る実際の風景にコイキングやピードルやポッポが現れ、モンスターボールを投げることができましたよね。
(レベル高くなる前に挫折しました。例に挙げたポケモンで察してくださいw)
ココで使われているARの技術が、家具選びの最前線でも活用され始めています。

「家具 AR」で検索してみると、家具屋さんのARアプリが表示されます。

大塚家具(IDC OTSUKA AR)

島忠(シマホAR)


それぞれは違うアプリですが、元は同じ会社が提供しているようです。

【リビングスタイルのニュースリリース】
「株式会社リビングスタイルのAR(拡張現実)スマートフォンアプリを株式会社島忠が採用」
https://www.livingstyle.co.jp/whatsnew/20160701

「株式会社リビングスタイルのインテリア3Dシミュレーターを株式会社大塚家具が採用VR・ARアプリは顧客にも公開され、自宅でも気軽に大塚家具のオリジナル商品を利用したコーディネートを楽しむことが可能に~」
https://www.livingstyle.co.jp/whatsnew/20160914

もっと調べるとリビングスタイルは、小売りやメーカーに関係なく家具を選んで配置するルームコーディネイトができる自社のアプリRoomCo AR(ルムコエーアール)をリリースしていました。

RoomCo AR(ルムコエーアール)

メーカーや小売りを跨って家具選びができるようなので、RoomCo ARを試してみることにしました。

4.試してみました RoomCo AR(ルムコエーアール)

RoomCo AR(ルムコエーアール)をスマホにアプリをダウンロードして、起動します。

タイトル画面の次に、注意事項が表示されます。

なるほど、2メートル以上離れないといけないのね。

あと「操作は胸の位置」だそうだ。

でも、ヒトによって身長が違うよなぁと思うと、次の画面。

おぉ、身長の設定ができるのね。
ここはサバを読まずに正直に申告します。

こんな感じで、実際の風景に合わせて操作ができます。
右側に家具選択のボタンが表示され、仮想配置したい家具を選ぶことができます。

想定してみたのは2人掛けのソファ。
「幅1,620㎜×高さ910㎜×奥行870㎜」というサイズ表記があります。
平面的な幅と奥行はイメージが湧きますが、特に高さが気になるところ。

「このアイテムを部屋に配置」を押すと画面が切り替わります。

まずは家具を配置する場所を設定します。
場所を決めてタップすると、次の瞬間!

黄色く点滅した後に、徐々に直方体が出現していきます。
そして、、、

選んだソファが出現します。
ポケモンが出現するのと同じような感じで、思わず「おぉ!」っと声が出ました。

右下の操作ボタンで上下方向や左右の回転ができます。

今回の配置に合わせて時計回りで180度回転させます。
中央下のアイコンを選ぶと、色を変えることができます。

その商品が持っている色のラインナップから選べるのがいいですよね。お店で全色揃えているケースもなかなか少ないですし。

そうして色も選んで検討した結果がこちら。

うーん、なるほど。
気にしていたのが「幅1,620㎜×高さ910㎜×奥行870㎜」というサイズ表記でした。
この画像を見て分析した結果は、こんな感じ。

・幅は少し余裕がありそうだ
・高さは結構ある。ソファの背後からテレビを見るのに、これ以上高いのは難しい
・奥行きを考えると配置をもう少し後ろにしてもよさそうだ

お店で実物を見ただけでは絶対にできなかった分析結果だと思います。質感についてはCG感が強く「もっとリアルに表現されているとイイな」と思いましたが、サイズや実際の配置したイメージを膨らませる上で、「AR、結構使えるな」と思った瞬間でした。

5.実際の配置と比較してみると

後日。
ARを使った分析結果も踏まえ、①予算、②サイズ、③機能、④見た目や質感を総合的に判断して購入しました。
(RoomCo ARで検討した時に選んだのとは違います。違う理由としては予算が、、、)

その結果がこちら。

ARでの分析結果を基に、幅を少し広めのモノを選び、奥行きと高さを考慮して配置を後ろにしてみました。ソファの後ろからテレビが見えるように。

こうして見ると多少の違いはありますが、「AR検討時」のイメージと大きく変わらないことが伝わると思います。

少なくとも、買ってみた後で「こんなはずじゃなかった」という事態にはなりませんでした。ARでの検討は、特に②サイズ④見た目や質感において効果的だと思います。

6.まとめ

ちなみに島忠の「シマホAR」も試してみました。最初の「身長設定」がなかったり、細かいところで違いがありましたが、基本的な操作や構成はRoomCo ARと大きく変わりませんでした。
同じリビングデザイン社がつくっているから当然ですかね。

以上、ARを使った家具選びについてレポートしてみましたが、私は「ARは家具選びに有効だ」と思います。

例えば「新居の内覧時にこうしたARアプリを使ってイメージを沸かせて家具を選ぶ」
こんな使い方で、引っ越し後の生活空間づくり、家具選びのハズレを少なくすることはできると思います。
少し欲を言えば、質感の部分が課題かと。まだCGっぽい画像なので、もう少し表面のイメージがリアルに伝わる表現になると、もっと説得力が高まると思います。

それから、今回私は使用しませんでしたがRoomCo ARでは家具を実物大で表示させる目印となる「マーカー」の活用を推奨しているようです。
店頭やウェブで手に入れることができるそうなので、参考にしてみるとよいと思います。

こういうARのアプリを使った選び方が普及すると、近い将来、家具選びの手順が変わるかもしれません。例えば、「家具屋さんに行かず、ARとネット通販で完結させてもハズレ少なく購入できる」ことも十分にあり得ると思います。

新しい動き、引き続き追いかけてみますね。

LINEで送る
Pocket

タグ:

PAGE TOP