家具屋さん選び。 ニトリ、IKEA、大塚家具、島忠を比較してみました。

1.引っ越し後に必要なこと 家具選び

引っ越し後の新生活、いろんな楽しみがあると思います。拠点となる家ですから、インテリアを変えて、生活スタイルを変える人も多いかもしれません。
と、なると必ずテーマに挙がるのになるのが家具やインテリア。

「今はないけど、あれを置きたいな」「こんな感じがいいな」「いや、もっとこんな色で、、、」
妄想はどんどん膨らんで行きます。

対象のスペースをメジャーで測って大きさを把握しつつ、スマホやパソコンで検索しながらイメージを膨らませたり。

さて、どこに買いに行きましょうか。
いまどきはサイズがわかればネットショッピングも可能です。実際そういう方も多いと思います。しかし私は、実際にモノを見て確認しないとないと気が済まないタイプ。なので、実際に家具屋さんを見て回り、比較検討することにしました。

2.今、私が必要なのは食器棚

今回購入を検討したのは、食器棚です。
冷蔵庫の隣のスペースに置きたくて、要件としてはこんな感じ。
①食器類や一部常温保存食料も収納できるようにしたい
②大きさは、幅1,200~1,400㎜、奥行き500~700㎜、高さは2,000㎜に収まること
③電子レンジ、炊飯器を調理などですぐに使えるように置いておきたい

 

そんなに特殊な要素はないと思います。

3.さて、どこに買いに行くか?

さてさて、どこに買いに行きましょうか?
いきなり製造メーカーをピンポイントで選ぶのはなかなか難しく、インテリア・家具の小売店を探していくことになります。
比較検討の対象は、都内近郊で私が行きやすい、この4つにしました。
・IKEA
・ニトリ
・島忠
・大塚家具

本当は「統計データによる売上の上位4社です」とか表現できるとよいのですが、なかなかいいデータが見つからず。ただ、何となく的を射ているでしょ?

最新の決算を基にザッと比較するとこんな感じ。

社名 IKEA
売上(億円) 767
営業利益(億円) 16
店舗数 9
備考  前年度比で減収。営業利益は前年比で増えているが数年前と比べて小さい

(イケア・ジャパン2017年11月30日発表 第15期決算公告より抜粋)

 

ーー ーー

社名 ニトリ
売上(億円) 5,129
営業利益(億円) 857
店舗数 471
備考 増収増益が続く業界ナンバーワン

(ニトリ 2017年3月28日発表 平成29年2月期決算短信より抜粋)

 

ーー ーー

社名 島忠
売上(億円) 1,499
営業利益(億円) 102
店舗数 58
備考 ここ数年は減収減益の傾向

(島忠 2016年10月7日発表 平成28年8月期決算短信より抜粋)

 

ーー ーー

 

社名 大塚家具
売上(億円) 463
営業利益(億円) △45
店舗数 18
備考 赤字に転落

(大塚家具 2017年2月10日発表 平成28年12月期決算短信より抜粋)

ーー ーー

圧倒的にニトリがナンバーワン。他の各社が減収・減益そして赤字に苦しんでいますが、その理由に「競争激化」を挙げています。他社からニトリが奪っているのでしょうか。

数字を見るとニトリが一番ですが、果たして私は食器棚どこから選ぶのか?
実際に各店舗を見て回ったレポートを記します。

4.実際に店舗で食器棚を選びながら比較してみました。

(1) IKEA

【店舗の印象】
ご存知の方も多いと思いますが、スウェーデン料理が食べられるレストランがあったりして、「家具屋さん」というより家族連れで半日楽しめるテーマパークのような印象です。お昼時のレストランは空席を探すのに苦労するほど大混雑でした。客層としては、ベビーカートに子供を乗せて回る若いご家族連れが多かったように思います。
家具は、単に並べるだけでなく生活シーンを想定した陳列が中心です。ワンウェイの動線設定がされており、リビングやダイニング、寝室や水廻りまで一通りの製品群を必ず見ることになります。クルマで来て自分で持ち帰って組み立てることを前提としていることもあって、全般的に価格はとても安いです。

 

【食器棚の品ぞろえ】
「ワンルーム」「2LDK」など具体的な家のイメージも合わせて、ダイニングやキッチンについてもイメージ陳列が多くありました。ただし、いわゆる単体の食器棚はあまり見かけませんでした。

それよりも、このページにある「カウンター収納+ウォールキャビネット」のような感じが多かったです。
これ、スゴく魅力的ですが、賃貸居住で壁に穴をあけられない私にとっては選択が難しい。

家に帰ってからIKEAのオンラインサイトで「食器棚」と検索を掛けると、腰の高さ程度の「低い収納」や「キャビネット」が表示されます。しかし、奥行きが短くガラス扉だったりして、特に要件③電子レンジ、炊飯器を調理などですぐに使えるように置いておきたい を満たすことが難しそうです。

 

【感想として】
北欧のオシャレなインテリアや、機能を考えた家具のカタチなど学べるところは多かったです。レストランでご飯を食べながら家具を選ぶのは単純に楽しかったですしね。しかし、今回私が欲しい「食器棚」については選ぶのが難しかったです。

(2) ニトリ

【店舗の印象】
店舗が確実に増えていて、国道を長い距離走ると必ずニトリのマークを目にする印象があります。たくさんお店があるのと、家具だけでなく生活用品や雑貨など幅広い品ぞろえなので、近所から普段着で来ている人が多かったように思います。もちろん「家具をバッチリ選ぶ」ために、テーブルで真剣に話しこむカップルもいました。お歳を召された方も、若いカップルや家族連れも、幅広い年齢層の印象です。

 

【食器棚の品ぞろえ】
私の行った店舗では、ダイニング全体を再現するイメージ陳列はあまりなかったです。家具フロアの一角に食器棚コーナーがあり、様々な種類の食器棚が約30台並んでいました。
日本の生活シーンに沿って作られているようで、設定した要件を満たすモノがほとんどです。特に要件③電子レンジ、炊飯器を調理などですぐに使えるように置いておきたいについては、工夫が多くみられました。最近、電子レンジは機能も増えて大きくなっていると思うのですが、その現状に合わせて置き場所の奥行きを大きめに設定したり、頑丈な素材にしたり。そうした工夫を取り入れることで機能的になり、その分価格も高くなっています。

ニトリの公式通販サイトで「キッチンボード」を選ぶとよくわかります。
例えば、「120cm幅」等で比較すると、5万円台から10万円台まで20種類以上から選べます。この価格差は、先ほど挙げた「工夫」から生まれていたように思います。

 

【感想として】
さすがは売上日本一のニトリ。日本人の生活に合わせた商品が多く、品ぞろえも豊富です。「食器棚」を選ぶ上で十分な品ぞろえがあって、ココで選んでもよさそうです。

(3) 島忠

【店舗の印象】
家具専門の島忠とホームセンターのHOME’Sを組み合わせて店舗展開しているケースが多くあります。私が行った店舗も1階がHOME’S、2階が島忠でした。工具や資材に限らずあらゆる商品が集まるホームセンターには、ご近所から普段着姿で来た人たちが多くいました。2階の島忠は、家具を目指してくる人ももちろんですが、ホームセンターついでの方も合わせて、ゆったりした雰囲気で売り場を行き来するお客様がいる感じです。パッと見た印象ですが、お歳を召された方が多かったように思います。

 

【食器棚の品ぞろえ】
少し広めのフロアの中に、リビングやダイニングを再現した陳列も複数あり、イメージを膨らませて進んだ先に、食器棚のコーナーを発見しました。ニトリよりも1.5倍多い40数台の食器棚が並んでいました。

ニトリと同じ感じのものもありますが、もう少し高い価格帯のモノも多かったように思います。
ニトリと同じように公式サイトで食器棚を検索して、120センチ幅を選ぶとわかります。
価格帯は概ね8万円台からで高いものは20万円弱で、数が多いです。要件①②③は満たし、さらにニトリよりも高価格のモノがあります。その差は使い勝手の部分にありました。

食器を収める「ガラス戸が最後まで開く」、「引き戸を閉じるときに少しの力で静かに閉じるオートクロージング」、「電子レンジや炊飯器が発する水蒸気を考慮した頑丈で手入れがしやすい素材」など。
現場で店員の方に説明を受けてみると、「あぁ、なるほど」と思えることが多かったです。
メーカーの名前も教えてくれました。パモウナです。

Googleで「食器棚」と検索すると、ニトリや大塚家具、amazonなど食器棚を扱う流通業が表示される中、メーカーでは一番に表示されています。Amazonでは「国内シェアナンバーワン」と記されていて、高機能な食器棚で有名なメーカーのようです。

 

【感想として】
近くにあるからという理由で来たのですが、私が欲しい食器棚においては品揃えがニトリよりも豊富でした。価格は割高ですが、その理由も納得いくものが多かったです。

(4) 大塚家具

【店舗の印象】
有明本社のショールームに行きました。経営者がお父さん(現在は匠大塚の社長)から娘さんに替わってから、会員制ではなくなりましたよね。ですから、店内には自由に入れます。
広大な面積で3フロア分。見たことのある有名なカタチのソファを始め、高級家具がたくさん並んでいます。とにかく広くて全エリアを歩くのは断念してしまいました。
入店したのが土曜日の17時30分ごろ。閉店の約1時間前だったからなのか、あまり混んでいる印象はありません。来ているお客さんは、新婚のご夫婦とその御両親のような感じで、オシャレな服装をした大人のグループが多かったように思います。

 

【食器棚の品ぞろえ】
とにかく広いので、食器棚を探すのにも一苦労しました。4階には様々な生活シーンを想定した陳列があって、その中にダイニングやキッチン収納の提案がありました。LIXILなどによるメーカー提案もあり、費用はそれなりに掛かると思いますが、新築やリフォームでキッチンやダイニングを全般的にお任せする時に、とても魅力的な提案内容だったと思います。ですが、私が欲しいのは単体の食器棚。
しばらく歩いていると(たしか4階だったと思います)食器棚が30台くらい並ぶ一角が見つかりました。

品揃えは豊富だと思いましたが、その中にどこかで見たモノがならんでいました。
「あ、これ島忠に並んでいたのと同じだ」
そう、あのパモウナの食器棚が並んでいます。パモウナのサイトで販売先を見ていくと大塚家具も島忠もありました。

パモウナや各社の高機能品、そして原材料や装飾にこだわった高級商品まで、価格は8万円台から30万円台まであったように思います。

ちなみに、大塚家具の公式通販サイトで120㎝幅の食器棚を見てみると、店舗と比べて数が多くありません。
経営課題として「Web施策の見直し」を挙げていることもあって、通販はこれからのようです。

 

【感想として】
広いスペースに高級な家具が並ぶ光景は圧巻です。自由に見て回るのも楽しいですが、ここは事前に来店予約をして、店員さんについて説明を受けてもらって回った方がしっかりと選べるように思います。
また、私のように食器棚など「家具単体を買う」よりは、新築やリフォームに向けてリビング・ダイニングなど「全体をコーディネート」する時にお願いした方がよい印象も受けました。

 

5.比較してみた結果

4店舗を回ってみましたが、比較した感じを縦軸に価格帯、横軸に機能性を置いてマッピングしてみるとこんなイメージです。

価格でいうと、IKEAは一番安価でしたが、電子レンジを置くのが難しいものなどが多く、機能的にはあまり優れていません。反対に大塚家具は高級品を中心に価格の高いものが多かったです。
ニトリや島忠は、機能と価格のバランスのとれたものが数多くある点は共通でしたが、特に島忠の方が少し値段は高いけど高機能なモノを中心に品揃えが多かったように思います。
(※あくまで私の食器棚選びにおける比較検討結果です。他の家具だとまた違った結果が出るかもしれません)

こうした比較検討の結果、今回は要件①②③を満たし、さらに使い勝手の観点で機能性が高く、予算に収まったモノを島忠で選びました。
電子レンジや炊飯器は安心して置いて調理できていますし、ガラス戸も大きく開き、食器を乗せた引き戸も静かに閉まってガチャンと音を発することもありません。いい食器棚を選べて満足しています。

 

6.まとめ

今回は私の食器棚購入の過程を通じて家具屋さんを比較してみました。
まとめとして、家具屋さん選びのポイントを整理します。

・各社とも通販を充実させており、サイズや機能を整理しておけばネットでも選ぶことは可能である。
・ただし、店頭に足を運んで実物を見て、店員から説明を受けて初めてわかる部分も多い。特に付加的な機能は実物を見ないとわからないことが多いので、できれば店頭に足を運んだ方がよい。
・家具屋によって取扱商品には違いがある。それぞれ傾向と特徴があるので、自分の求めるモノにあった家具屋に行った方がよい。
例えば、
組み立てとかできることは自分でやるので安さ第一で選びたい⇒IKEA
キッチンやダイニング全体などトータルにコーディネートしたい⇒大塚家具
求める機能が明確でそれに合ったものを選びたい⇒ニトリ、島忠

今回はレポート作成も兼ねて4つの家具屋を回りましたが、上記の特徴と傾向も参考にすれば、皆さんはもっと楽に選ぶことができると思います。

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