【初めての一人暮らし/二人暮らし】 後悔しない部屋探しのコツはこれだ!

「引越し」はエンターテインメントですね!朝起きて目にする光景は新鮮だし、その生活を想像するだけでもワクワク!「初めての一人暮らし」「アモーレとワクドキの二人暮らし☆」なんて人には、キラッキラの新生活しか見えてないんじゃないかと思いますw

その反面、生活を変えるのはリアルに面倒くさいし、まとまったお金も必要になります。一度引越してしまえば、カンタンにやりなおせないわけで。

 

ということで今回のテーマは「初めての部屋探し」!部屋探しを制する者は引越しを制す、というくらい最重要事項なんですが、初心者にとっては「?」だらけのはず。経験者でも、「想定してなかった!」なんてことは後からいくらでも出てきますしね。

 

ナビゲーターは、不動産屋さんお墨付きの物件おたく・ヒラタでございます。所沢の良心・有限会社トリプレットさんの監修協力をいただき、自身の経験をベースにした、空前絶後の5万字に及ぶ「部屋探しのコツ」を大公開いたします!

もっと調べれば良い物件があった……、不満だらけですぐ引越したくなった……、なんて失敗をしがちなのが物件探し。初心者さんも経験者さんも、決める前に読んでもらえれば、「後悔のない部屋探し」ができること請け合いです! ※各種相場や情報は2017年6月現在

 

目次

 

1.居住地域を決めよう

 

部屋探しの第一歩は、まずここから。で、突然ですが、あなたは「居住地域」をどうやって決めます?

「そんなの、職場(学校)に近いところにきまってるやーん」という声が聞こえてきそうですが、さにあらず。世の中には「海が好きだから」「住んでみたかったから」ってな理由で、湘南や原宿に住んでしまう人だっているわけです。そう、あなたの眼前には、憧れの新居というブルーオーシャンが広がっている。

かくいう私も、初めて実家を出て上京した際、就職先は渋谷に決まっていたにもかかわらず、ネットで検索した部屋が良さそうという理由だけで、湯島から戸越銀座、恵比寿、学芸大学、大井町とむちゃくちゃ広域の部屋を見て回りました。結論から言うと、地域は絞ったほうが探しやすいですね、ハイ。

 

1-1.「利便性重視」か「気分重視」か

 

冷静になって考えてみると、居住地域を決める方法は大別して2方向あると思います。曰く、「利便性重視」か「気分重視」か。どっちかだけってわけではないんです。

例えば通勤という利便性を重視している人でも、出勤しない週末に快適に過ごせる部屋を選ぶこともできるし、「海の近くがイイ~」って思っている人でも、通勤しやすい路線を選ぶことはできるはず。要は居住地域選択において、自分がどちらの傾向に重きをおいていて、どんな要素が外せないかを、前もって自分なりに整理しておくことが大事かなと思います。最初から1地域に絞っておく必要はないですが、これなくしていきなり不動産屋さんに行ったり、ネット検索とか始めちゃうと、情報を受け止めすぎて収拾がつかなくなること請け合いです。

てなことで、まずは「利便性重視」派の居住地域選びから。

 

1-2.「利便性重視」派の居住地域選び

 

1-2-1.「通勤・通学の利便性」のメリット・デメリット

部屋探しにおける「利便性」の筆頭に上がるのは、なんといっても「通勤・通学」の利便性でしょう。もちろん通いやすいほうがいいに決まってるけど、都心に近いと家賃が高そう。初めに、その良きバランスを考察してみましょう。

ちなみに世の中のみなさんは通勤・通学にどれぐらいの時間をかけているのか?

 

『満員電車はもう嫌だ!』 電車での通勤・通学事情(東京・大阪編)(マクロミル)

https://www.macromill.com/honote/20161011/report.html

片道の通勤通学時間

<ベース:全体/n=2,000 東京/n=1,000 大阪/n=1,000>

全体でみると、約50%の人が通勤・通学に1時間以上かけてます。

 

じゃあ実家暮らしで片道1時間半通勤にかけていた人が一人暮らしして通勤45分=往復合計で1時間半、毎日余裕ができるとどうなるか。

 

  • 【メリット その1】睡眠や楽しいことに時間を使える

睡眠時間が増やせます。実家住まいで就職して、仕事が忙しくなってきて残業が増えてくると、ショボショボの眼に見えるのは、車両外の暗い街灯りばかり。必然的に、あー一人暮らしして~!となります。30分でも40分でも、ましてや1時間半の睡眠時間増はバカにできませんね。就職直後にはこんなものかと思っていた「プライベート=友達や恋人に会う時間、趣味に費やす時間」も、1日1時間半増えれば諦めなくてすむかもしれません。

 

  • 【メリット その2】ストレスが減る

会社勤めをしている男女335名を対象にSUUMOが行った、通勤時間別の通勤ストレスと生活満足度に関する調査だと以下の通り。

通勤時間、何分以内ならストレスがかからない?

 

あなたの現在の通勤にかかるストレスは100%中何%?(%値はそれぞれ中央値)

10分未満の人 22人 (7.5%)
10分以上~20分未満の人 45人 (10.0%)
20分以上~30分未満の人 49人 (10.0%)
30分以上~45分未満の人 61人 (30.0%)
45分以上~1時間未満の人 77人 (50.0%)
1時間以上~1時間30分未満の人 59人 (50.0%)
1時間30分以上~2時間未満の人 18人 (65.0%)
2時間以上の人 4人  (45.0%)

 

片道通勤時間が1時間半から45分未満になると、ストレスを感じる割合が20%も減るわけですね。ストレスが減れば病気になる可能性も下がるかも。病院にかかる回数が少なければ、もちろんお財布にだって関係してくる話です。
ちなみに「通勤時間が22分増えた場合の幸福度の低下を相殺するためには、収入を30%増やす必要がある。」なんて記事も見つけましたよ。どう考えても通勤時間が短いほうがいいんじゃん!?
てことですが、一応デメリットも。

  • 【デメリット その1】家賃がかかる

自由と時間を手に入れる代わりに家賃がかかります。都心部に近いところを選べば、例外はあるものの基本的には家賃は高くなりがちです。

 

  • 【デメリット その2】気分転換がしづらい

「職住近接」って言葉がありますが、オンとオフの切り替えがしづらくなるので、近すぎる職住近接はワタシ的にはおすすめしませんね。以前、自宅内に事務所を構えたところ、24時間仕事気分から離れられなくなっちゃったので、あえて自宅から徒歩15分くらいのところにオフィスを構えなおしました。ジャージでもノーメイクでも通勤できる距離は、私には向いてなかったみたい。運動不足にもなりますしね。
とはいえ、通勤時間3分の距離に引越して、プライベートが大充実した!なんて声もあり、このあたりは個人差がありそうです。

 

1-2-2. 居住地域選びで家賃を左右する要素

ということで、あなたがよっぽど「金に糸目は付けんっ!」ってタイプでない限り、重要なのは「通勤時間」と「家賃」の良きバランスであります。どのぐらいの通勤時間とどのぐらいの家賃を自分が許容できるか、ですね。

 

【デメリット その1】で「都心部に近いところに住めば、基本的には家賃は高くなりがち」と述べましたが、そのほかに居住地域選びで家賃を左右する要素としては次のようなことが考えられます。

 

  1. ターミナル駅や複数路線が使用できる地域
  2. 特急・急行の停車駅
  3. ブランド力のある地域

 

裏を返せばこれらの条件をうまくかいくぐることで、ストレスなく、かつ家賃も抑えた地域を選ぶことができるということ。具体的な方法を見ていきましょう!

 

1-2-3.「家賃相場」を知ろう

●希望路線がだいたい決まっている人

「通勤時間と家賃、さらに例外まであって、どうやって居住地域を選べば!?」って思いますよね~。

なんかエエのないかしらーって探してたら、こんなサイトを発見しました。

・LIFULL HOMES 家賃相場

http://www.homes.co.jp/chintai/price/

 

「東京」をクリックして見てみましょう。取り急ぎ、東急田園都市線を利用して大手町に通勤すると仮定。「所要時間」をクリックし、「大手町」と入力すると、所要時間と相場が表示されます。おもしろーい!

所要時間30分の用賀の、ワンルーム・1K・1DKの相場は8.45万円。所要時間35分の二子新地だと6.75万円と、一気に1万円以上下がります。テンションも下げ下げ!じゃなかった、アゲアゲ!

 

下に行くほど渋谷から距離があるわけですが、所要時間や家賃は距離に比例していません。「三軒茶屋」「二子玉川」「溝の口」等は②急行停車駅で、それに加え「たまプラーザ」等は距離に関係なく③ブランド力のある地域ということで割高になっています。反対に「二子新地」は各駅停車しか止まらず、しかも東京都でないということで、二子玉川の隣でありながらいきなり相場が2万円近く下がっているのもスゴイ。この「家賃相場」があれば、初めて上京するあなたにも、とっても安心ですねっ!

 

ちなみに二子新地は二子玉川に比べ、物価も相当安いそうです(前にテレビで紹介してた)。しかも川っぺリ。多摩川の花火見放題。えーなー。私が住みたくなってきたよ。

●希望路線が決まっていない人

「何線とかわからんけど、とにかく会社まで30分で行けるところ!」を知りたい方はこちら。

 

まずはLIFULL HOME’Sのトップページから、「住まいを探す→通勤・通学時間から」をクリック。

 

「賃貸」をクリック。

 

目的地の駅と、所要時間、乗り換え回数を入力。試しに「大手町/30分以内/乗換なし」を選んでみました。

 

 

ハイっ、20,631件!

 

気になった物件の所在地から、前述の家賃相場を検索してみるのも良いでしょう。

 

1-2-4.利便性を諦めずに家賃を抑えるTIPSあれこれ

めでたく家賃相場という情報をゲットできたあなたが次にすべきことは、じゃあどうやって家賃を抑えて利便性の高い地域に住むかって頭をひねることです。

いくつかTIPSをご紹介しましょう。

 

  • 各駅停車しか止まらない駅を選ぶ

家賃を抑えるのに、各駅停車しか止まらない駅を選ぶのは基本中のキホン。

東武東上線を例にとると、快速急行や急行なども止まる和光市や朝霞台に挟まれた「朝霞」は格段に家賃が安くなっています。20分ぐらいなら、乗り換えずに各駅停車でのんびり池袋に出るという選択肢もありえます。しかも東武東上線は東京メトロ副都心線や東急東横線にもつながっているので、都心や横浜方面にもアクセス軽快です。

 

  • ターミナル駅、複数路線駅神話を捨てる

ターミナル駅や複数路線が使える駅は確かに便利だけど、それは本当にあなたにとって必要条件なのか?もう一度考えてみましょう。ちなみにフリーランスで打ち合わせも多い私にとっては、やっぱり必要!という結論に。家賃を抑えようと以前よりちょっと不便な地域にしたのだけど、結局その分バス代や自転車駐輪代金がかかるなーと、引越してから気づきました。要は目先の利便性だけに気を取られるなってことですね。

 

  • 路線を見直す

住む地域はおおよそ同じでも、利用する路線・利用駅を見直すだけで大幅に家賃を抑えることができます。例は再び東急田園都市線。駒沢大学駅の家賃相場は「8.92万円」となっています。

 

で、これよりもう少し北を見ると、東急世田谷線という2両編成の路面電車があり

http://www.tokyu.co.jp/railway/data/train_line/sg.html

ユルい佇まいがナゴむわ~。

 

この路線の松陰神社前駅は、東急田園都市線駒沢大学駅とは徒歩20分ぐらいの距離にあります。家賃相場は「8.06万円」。駒沢大学駅とフォローする地域はおおよそ同じなのに、1万円近く相場に差があります。ちょっとがんばって歩くか、自転車を使うかって距離ですね。

 

都心部に関していえば、単線や路面電車、ほかの路線と乗り入れていない路線等は比較的家賃相場が安めに設定されていることも多いので、家賃を抑えたい方にはおすすめです。

 

  • 「川向こう」を選ぶ

首都圏でも関西圏でもそうですが、多摩川、荒川、淀川など、都心部から川1本隔てた地域で探すと、家賃相場がぐっと下がるというのはよくあることです。加えて二子新地のように行政区も変われば、家賃や物価のみならず、各種補助や保険料等が違ってきます

 

  • 始発駅を選ぶ

逆転の発想で、遠方から特急で通うという手もあります。始発駅なら確実に座って乗れたりして、距離はさておき、家賃を抑えながらストレスも通勤時間も都心に住むのと変わらない利便性を得ることも可能に。家賃相場が安いから都心より広い部屋や駅近物件を選ぶこともできるし、通勤時間で読書したり情報収集したり、はたまた睡眠時間に充てたり考え事をしたりと、有効利用することだってできそう。

ちなみに朝の通勤時間帯に所沢から新宿まで、特急小江戸号を利用した場合の通勤時間は36分。急行を利用した場合との時間差はわずか8分ですが、特急のほうが確実に座れるというアドバンテージがあります。通常の交通費との差額は特急指定券の400円。22日往復利用したとすると合計17,600円で、家賃に足して都心に住むか、特急につぎ込んで郊外に住むか、この金額がひとつのボーダーラインとなるでしょう。

 

1-2-5.通勤・通学以外の利便性

ここまで長々と「通勤・通学の利便性」ばっかり語ってきましたが、利便性っていってもそれだけじゃないですよね。スーパーやコンビニ、病院、役所といった周辺施設は充実してるのか、治安はいいのか等々。どんなところを選べば利便性が良いと言えるのか、一般的に言われていることと実際住んでみてだと、微妙に差があるなーと思います。さわりだけで恐縮ですが、以下、無駄に長い一人暮らし経験から気づいたことを挙げてみます。

 

  • 周辺施設

スーパーでもコンビニでも病院でも、家の近くになんでも揃ってれば便利じゃーんという気がしますが、これも通勤・通学の利便性と同じく、自分の生活や性格にフィットしてるっていうのが、結局は一番便利だし、無駄な家賃も払わなくてすむというものです。裏を返せば、自分に合っていなければまったく便利じゃないってこと。

例えばあなたが朝から夜までガッツリ働く、残業多めの人だった場合。周辺にたくさんスーパーがあったって、営業時間が短ければ利用できない可能性大。それよりも、通勤途中に深夜まで営業している店舗が1軒あればよくないですか?病院も、土日に行くより会社の近くを平日に利用することが多くなるのでは?性格的に、自分は自炊しないだろーなーと思った某友人は、新居での自炊を一切諦め、その代わり商品が充実したコンビニと定食屋が多くある地域に住まいを決めました。これもある意味潔い。

 

またそれとは逆に、嬉し恥ずかし二人暮らしってな場合。二人でスーパーに買い物に行くのも幸せなのよね~なんて人は、高級品やら、激安やら、業務用やら、ショッピングモールやら、いろんなタイプの店舗が揃っている地域は、毎日がデート気分になってきっと楽しいはず。

 

周辺施設について一通り揃っていないと不安に思うかもしれませんが、今はamazonプライムでもネットスーパーでもすぐに宅配してくれるし、土日に受け付けてくれる役所の窓口もあります。ガッツリ優先順位を決めてスマートに住んでみましょうよ。

 

  • 治安

治安が悪そうな場所というとどんなところを思い出しますか?歌舞伎町?千日前?警視庁のサイトからちょっと引用してみました。

都内における性犯罪(強姦・強制わいせつ・痴漢)の発生状況(平成28年中)

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/koramu2/koramu8.html

強制わいせつ 場所別発生状況

 

屋外だけに限定して見ると、道路上、中高層住宅(例えばエレベーター)、都市公園、駐輪場なんかが危なそう。同じページに、下のような注意書きもあります。

被害防止上の留意点 ※抜粋

1.人通りのある、明るい通りを歩く

6.通勤経路や通学路では、人通りのない暗がりになる場所や公園等の危険箇所、交番やコンビニエンスストア等の何かあったら助けを求められる場所を予め確認しておく。

7.住宅街やマンションに入っても油断せず、周囲に気をつける。特にエレベーターに乗る時は周囲に気を付けるとともにボタンの前に立ち、不審者が乗り込んで来た場合はすぐ降りる。

 

要は、危険はみなさんが思っているような特別な街だけにあるのではなくて、毎日の暮らしのすぐ近くにあるということ。駅近でも人通りがない、夜は暗がりになる公園が途中にある地域より、飲み屋が林立してたとしても帰宅時間まで明るいほうがよっぽど安心ということもあります。治安の指針といえば、「引越し先の治安はコンビニのトイレとゴミ箱から推して知るべし」もナットクの内容ですよっ。ご一読あれ!

いずれにせよ治安が気になる人は、地域自体のイメージよりも、物件決定前に必ず自分の足で歩いて確認してくみてださいね。

 

1-3.「気分重視」派の居住地域選び

 

利便性ってなあに、それって食べられるの?ってな気分重視派のみなさんにお届けする、あくまで気分重視の居住地域選び。ぶっちゃけ私はこっち派ですww もちろん利便性を考えないというわけではありませんが、居住地域を選んでから利便性とつじつまを合わせていくという方法も、それはそれで楽しいものです。

 

1-3-1.「住んでみたかった街」に住む

いくら通勤が不便になろうが、どれだけ周りが過疎ってようが、「どうしてもここに住みたいんじゃあああ」ということで地域を決める人が少なからずいます。みなさん、旅行はお好きですか?旅行と引越しは何が違うんでしょうか?何も違いませんね。ただ、その間に会社や学校へ行かなきゃだったりするぐらいですね。そう、引越しを長い旅と考えて、好きなところに住む自由があなたにはあるのです。

 

かく言う私が東京に出てきて初めて住んだ街は「代官山」でした。雑誌で見知っていた雑貨屋やカフェが、自分ちのすぐ近くにあるという不思議。とはいえ本人の暮らしぶりに華やかさは一切なく、築40年超で取り壊し寸前の、味が出まくったマンションに住んでいました。それでも日々変わっていく街の中で住むのは、まさに旅行気分で楽しかったなー。

浅草、下北沢、鎌倉と、首都圏周辺で、地方出身者の私が住んでみたい街はまだまだあります。そして思い立ったらそんなところに住んでみることができるのも、ある意味地方出身者だからこその「しがらみのなさ」なのかなーとも思います。予算が許せば、あなたもいかが?

 

余談ですが周囲の友達に「どうして今の地域に決めたの?」と聞いてみたところ、「憧れが捨てきれなかった」だの「新鮮な魚介類を食べたかったから」だの「黒湯の天然温泉があったから」だのと、見事に類トモ的な清々しい回答が返ってきて、大変嬉しくなりました次第で。

 

1-3-2.「趣味を広げられる街」に住む

私みたいに怠惰な人間ともなると、仕事が忙しくなればなるほど「あー私、何のために働いてるんだっけー……」と遠い目になったりします。ごはん食べるためだけじゃないですよね。そう、やりたいことをやりたいから、働いてお金を稼いでる!!!私事で恐縮ですが、自分にとっては「やりたいこと=趣味」ができるというのが、生活の中で結構重要だったりします。なので、「趣味を広げられる街に住む」という選択肢も大アリだと思うのです。

 

例えば、バンドやったり楽器演奏したり、はたまたダンスを趣味にしているあなた。スタジオが多い街や、その街に出やすい地域に住むなんてどうでしょう。楽器演奏できる大きな川が近くにあるとかね。そう聞くとイメージが沸いてきませんか?サーフィンを趣味とする人が海の近くに住む、というのはもっともわかりやすい例かと思いますが、散歩好きな人が歩いて楽しい街に、お風呂好きな人が天然温泉の多い街に、山登り好きな人が山の近くに、バーベキュー好きな人がバーベキューOKの川の近くに、なんていくらでも楽しいことは想像できるし、忙しいだけだった毎日も、引越しによって充実すること請け合いです。

 

1-3-3.「住みたい物件がある街」に住む

ちょっとレアケースで恐縮ですが、今の家を探したときのこと。ネットの不動産ポータルサイトでどう探しても似たり寄ったりの物件しか出てこなかったので、やけくそで「ルーフバルコニー」と入力してみました。いや、ワードは「庭付き」でも「平屋」でもなんでも良かったんですよ。とにかく、内見に値する個性的な物件を見てみたかったわけです。そうするといろいろ出てきましたね~。部屋よりルーフバルコニーのほうが広い物件とか、屋上にプレハブがのっかってる物件とか、大家さんの日本庭園を借景にできる縁側とか。このときの内見は本当に楽しかったです♪

 

で、何が言いたいかというと、あえて地域は固定せずに、住みたい物件がある街に住むというのもひとつの手ではないかと思うわけです。もちろん「そういう物件が多い地域」という傾向はあります。例えばヴィンテージマンションが好きなら都内でも開発が早かった城南地区に多いし、懐かしの日本家屋に住みたいなら下町感が残っている街で探すべきだし、ルーフバルコニーに憧れるなら新しめの個人宅が多い地域に重点を置くと良いでしょう。(なぜか世田谷区には多いです)。私もこの「ルーフバルコニー」がきっかけとなって、物件との出合いがなければ住まなかったはずの街に、結局引越しましたから。

 

1-4.「居住地域選び」のまとめ

 

散々書いてきてナンですが、「住めば都」ってやっぱりあると思います。引越し前は「イマイチかなー」と思っていた地域でも、住むと愛らしく代えがたい街だと思えるようになるし、通勤・通学に便利で周辺施設が充実してて治安が良ければ、どんな街でもたいてい不満はないはず。

 

でもね、人生で引越しできる回数ってそんなに多くないはずなんですよ。それも会社の都合でも伴侶の都合でも家族の都合でもなく、あなた自身が決められる住まい。そう、住む地域は確実にあなたの毎日を変えてくれる。だからここはひとつ、こだわって探してみましょうよ!ハイ、この章のポイントを下にまとめてみました。

  • 「利便性重視」か「気分重視」か。自分がどちらの傾向に重きをおいていて、どんな要素が外せないかを、前もって整理しておく
  • 〈通勤・通学〉都心までの距離=家賃、ではない。家賃相場を知って穴場を見つけよう!
  • 〈買い物・周辺施設〉生活や性格にフィットしてるところを選ぼう。自分に合っていなければまったく便利じゃない!
  • 〈治安〉飲み屋が林立してたとしても帰宅時間まで明るいほうがよっぽど安心。地域自体のイメージよりも、物件決定前に必ず自分の足で歩いて確認しよう
  • 住んでみたかった街に住んで、利便性は後でつじつまを合わせる、という選び方もアリ。忙しいだけだった毎日も、引越しによって充実するかも

 

楽しい毎日が開けるのを応援しています!

 

2.予算・条件を決めよう

 

おおよそ居住地域の目星がついたら、すぐに部屋探し!といきたいところですが、ちょっと待った。その前に予算と条件を整理しておきましょう。これがないと、ネット検索もできないしね。

条件については、主にLIFULL HOME’Sさん(http://www.homes.co.jp/)さんの表記に従って話を進めます。懇意にしている不動産屋さんのおすすめもあり、私がネット検索するときはほとんどココです。お世話になってまーす!

 

2-1.住居費の予算

 

2-1-1.家賃の目安は手取りの25%以下

一人暮らし初心者さんがまず最初に知りたいであろう、月々の家賃の目安。昔からよく聞くのは「手取りの30%以下」ですね。でもこれじゃお財布に余裕ないや〜んということで、最近は25%以下なんだそうです。手取り20万円だったら5万円以下の物件ってことですね。

管理費も含めての金額なのでお忘れなく

 

2-1-2.入居時に必要となるのは家賃のおおよそ6~7ヶ月分

入居時に必要となる初期費用は、家賃のおおよそ6~7ヶ月分と言われています。内訳は以下の通り。

※地域や物件によって異なります

  • 敷金 2ヶ月分
  • 礼金 2ヶ月分
  • 初月家賃 1ヶ月分
  • 仲介手数料 1ヶ月分(税別)
  • 保証委託料
  • 火災保険料

 

近年は敷金・礼金が各1ヶ月という物件も増えてきているので、上記はあくまで目安です。これ以外に引越し費用もかかりますよ~!

 

ちなみに敷金は家賃滞納や瑕疵・汚損があった場合に備えての預り金の意味合いが強く、法で定められた費用を一部引かれる以外は、退去時に返金されるもの。預り金以上の瑕疵があれば追加請求される可能性もあります。なので入居時にその額が抑えられたからといって、入居者の得になるというものでもありません。

 

礼金については、主に大家さんへの入居お礼金となるものなので(実際には全額大家さんの手に渡るものではありませんが)、空きサイクルが短い人気物件は高めに設定されている傾向にあります。逆になかなか入居者が決まらない物件は大家さんも一日も早く埋めたいと思っているので、比較的安めに設定されていたり、入居希望者のほうから値下げ交渉の余地もあったりなかったり。

 

そんな中、近年たまに目にする、敷金・礼金がゼロという物件。入居のハードルが下がるものの、その分各月の家賃に振り分けられ、周辺相場より家賃が高く設定されていることもあります。フリーレントという、最初の数ヶ月の家賃を無料にする制度も同じといえるでしょう。しかも、何で入居のハードルを下げる必要があるかという点も気になる!まー、一概には言えませんが、例えば家賃が高め、部屋が狭め、陽当たりが良くない、収納が少ない、物件が古い、駅から遠いなど、周辺の物件に比べて条件が若干悪く、入居者が決まりづらいことを補填するためだったりします。

 

初めて部屋探しする人は、まとまったお金が必要になる初期費用や月々の家賃に目が行きがちですが、更新時には1ヶ月〜2ヶ月分の更新料もかかってきます。それらを均すと、月々いったいどのくらい住居費がかかるのか。入居時にはぜひ、更新までの2年を一区切りとした住居費計画を立てることをおすすめします。ちょっと試算してみました。

【物件その1】一般的な賃貸物件

家賃 6万円×24ヶ月=144万円

敷金(2ヶ月分) 12万円

礼金(1ヶ月分) 6万円

仲介手数料(1ヶ月分) 6万円(税別)

火災保険料 15,000円

更新料(1.5ヶ月分) 9万円

合計178.98万円

 

【物件その2】敷金・礼金ゼロ物件

家賃 7万円✕24ヶ月=168万円

敷金(0ヶ月分) ナシ

礼金(0ヶ月分) ナシ

仲介手数料(1ヶ月分) 7万円(税別)

火災保険料 15,000円

更新料(2ヶ月分) 14万円

合計191.06万円

 

おおっ、2年で計算すると、一般的な物件のほうがゼロ物件より安い!!!

 

もちろん家賃の設定もあくまで想定額なので、モノによってはこういう計算にならないところだってあるし、2年以内で転居したらこの限りではないのですが、家賃比較するなら、「2年で住居費計画を立てる」のはとっても大事です。

 

2-1-3.想定内?想定外!家賃とともに考えたい費用

一人暮らししてみて「あー、こんなとこにお金がかかるんだ~」と思ったことがあるんでちょっと挙げてみます。関係ないようで、ナニゲに家賃を想定する際にも関わってくるんですよ。

 

  • 気持ちは自炊派。でも……

一人暮らし、または二人暮らしするぞ!と決めた瞬間、たいていの人の頭の中には、「自炊」の二文字が浮かんでくるのではないでしょうか。私はそうでした。料理つくるの嫌いじゃないしー、やっぱコンビニ飯じゃ健康も心配だしー。ちゃんと料理できる台所があるお部屋で、かわいいキッチングッズを揃えて……と、それはそれは夢が広がりました。

しかーし。私が東京でお勤めした会社はめちゃめちゃ忙しかった。入社半年は徹夜の連続。その後も21時、22時帰宅が普通になると、退社してからスーパーで買い物してごはん作って……とは、さすがに料理好きの私でもならなかった。コンビニ飯はどうしても好きになれず、たまに早く帰れる日があっても、冷蔵庫の中は空っぽだし。その頃の代官山には、深夜に一人で入れるカフェとか定食屋とかもなかったし。

そう、些細なことですが、一人暮らしにおいてクタクタMAXで帰宅すると自炊する気力すら失せるので、食生活が貧相になるか、外食費が増えるかという悪循環に陥りやすいのです。居住地域選びと同じく、この時はほんとーに、自分の生活や性格にフィットしてるっていうのが大事だと痛いほど思い知りました。もしそういう生活が想定されるなら、広い台所は無意味だし、外食費がかかるぐらいなら、家賃が5,000円上がってもより駅近だったり、より周辺に普段使いできる飲食店が多い地域に住むという選択肢もありえるわけです。

 

  • 駅近はやっぱり重要です

同じ地域でも駅近物件はやっぱりお高め。過去の住まいは駅から徒歩10分圏内ばかりだったのですが、今の家はターミナル駅まで、DOOR to DOORで徒歩20分です。まー、歩いてでもターミナルに行けるっていうのは、いいっちゃいいけど。自転車で行けば10分以内だし、バスだっていっぱいあるし、毎日通勤するって生活でもないし、これぐらいならいいかなーとあまり深く考えず部屋を決めました。しかーし(パート2)!あたりまえですが駐輪には駐輪代がかかる。バスに乗るとバス代がかかる。たまに急いでいてタクシーなんかに乗ると、タクシー代だってかかります。雨が降る日もあれば、体調が悪い日、寝坊しちゃう日だってあるんです。1ヶ月全日歩いて通うのはなかなかに至難の業。

物件のターミナル駅付近の月極駐輪場代金は約2,000円だけど、まったく空きはない模様。駐輪代やバス代に月5,000円ぐらいかかるなら、よほどの健脚さんでない限り、できるだけ駅に近い物件をおすすめしたい、という結論に至りました。駅近はお店が多いとか、交通以外にもメリットは多いしね。

 

  • 荷物が少ないと色々いいよ

荷物の量ってあんまり考えないし、なにより初めての一人暮らしだとそんなに多くないのですが、今後引越しを重ねていくとどうしても増えていくので、その前に置いときますね。

まず荷物が少ないと、狭い部屋で事足りる。収納スペースが少ない部屋でよい。つまり家賃が抑えられるってこと。実家に荷物を置いていける人は、できるだけ実家に頼ってしまいましょう。さらに少ない荷物なら引越しの際にも安いプランを選ぶことができて、引越し代金も抑えられます。転居したら、2人がけのソファとか小さなタンスとかほしくなるけど、それらは捨てる時に大型ごみとしてお金がかかるもの。私自身、結婚するまで大きな家具は買わないと決意し、ソファもベッドも買わずに、布団と無印のPPボックスとカラーボックスでしのぎました。特に不便もなく、引越しもラクだったし、もろもろ住居関連の費用が抑えられておすすめですよ♪

 

余談ですが無印良品のPPボックスは公式で買うと送料が高い!

なんで私は、1,900円買うと送料無料になるLOHACOをいつも使ってます。1,900円に満たないときは、ミネラルウォーターでもティッシュでも、かさばって持って帰るのが嫌なものを全部お願いしちゃう。値段もamazonとほとんど変わらない安さだしね。配達のおにいさんがヒーヒー言いながら持ってきてくれます。

 

 

2-2.どんな建物に住む?(物件種別・建物構造)

 

「物件種別」って聞きなれない言葉ですが、要はマンションに住むか、アパートにするか、はたまた一戸建てを選ぶかってこと。「建物構造」とは、鉄筋系なのか、木造系なのか、鉄骨系なのか等々。聞きなれないとはいえ、ここに注目しないと後々苦労するのでしっかりチェック!初めての一人暮らし、あるいは二人暮らしということであれば、マンションかアパートを選ぶ人がほとんどだと思うので、そのあたりを中心にお話ししていきましょう。

 

2-2-1.建物構造を理解するポイント

マンションに住むかアパートにするか、ってことの前に、建物構造を理解するポイントを簡単に説明します。一般的にマンションに使用されているのが鉄筋コンクリート(RC)もしくは鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)で、アパートに使用されているのが鉄骨(軽鉄)や木造と思って間違いないです。鉄筋のほうが強度も防音性も高く、鉄骨や木造のほうが安い物件が多い、というざっくりした理解でまずはOK。防音性なんかにどのくらい差があるかは後述します。

 

簡単にじゃなくガッチリ説明しようと思ったけど、私の理解力じゃ無理だった……ってことで、詳しく知りたい方は、CHINTAIさんのサイトに詳しい記事(https://www.chintai.net/news/2015/02/04/3225/)があったので、こちらをどーぞ。

 

2-2-2.マンションのメリット・デメリット

マンションと一口に言っても、3階建6部屋程度の小規模のものから何十階建の超高層マンションまであるわけですが、ここは初めての一人暮らし、または二人暮らしさんをイメージして、10階建ぐらいまでの鉄筋(RCもしくはSRC)造のマンションで話を進めましょう。

 

住んでみて感じたメリットは、何といっても防音性!上下階の物音は、鉄筋のマンションであっても多少はするものの、左右の部屋からは気になるほどの物音は感じたことがありません。クラブ音楽を聞くのが趣味だったので、何も考えずに最初の部屋を選んだときはヒヤヒヤものだったのですが、マンションは意外に大丈夫じゃーんとわかってからは怖いものなしです☆(もちろん爆音はいけませんよww)。

あと、パーティーね。自宅に人を呼ぶのが好きな人は、一択でマンションが良いです。初めての一人暮らし、または二人暮らしさんと書きましたが、例えばシングルマザーでお子さんとの住まいを探している方、ペットを飼いたい方にも、マンションのほうが良いでしょう。お子さんやペットの足音は結構響きますしね。

 

また一般的に管理や治安の面においてもマンションに軍配が上がります。戸数が多ければなおさら。管理人常駐で共用部を毎日掃除してくれていれば、マンションは常に清潔だし、変な人が入ってくることもありません。24時間出せるゴミ集積場も一度便利さを知るとなくてはならないものに。もちろん防災という観点からも、マンションはおすすめです。個人的には、古い物件でも鉄骨のアパートよりはしっかりしてるように感じます。

 

ちなみにマンション賃貸で覚えておいてほしいのが、「分譲賃貸」「分譲タイプ」という言葉。このタイプは、竣工時分譲されているので、マンションの部屋ごとにオーナーが違います。だから同じ建物内でも、オーナー自身が住んでいる部屋もあれば、別のオーナーがそれぞれ賃貸に出していて、間取りは同じなのに家賃が違う部屋もありえるってこと。その逆で、同じ間取りなのにオーナーの趣味で部屋の雰囲気が全然違うっていう楽しさも♪一般的には分譲タイプのほうが、賃貸用に建てられたマンションよりも物件の内容が良いように感じます。

 

これだけ書いたのだから、もちろんわたし的にはマンションがイチオシですよ。でもね~家賃がね~、やっぱりアパートに比べると割高。そんなに出せないわって人は、アパートを見てみましょう。

 

2-2-3.アパートのメリット・デメリット

自分自身の一人暮らしでは、マンションにしか住んだことがないんですよ、実は。でも過去には、アパートに住んでる友達の家に遊びに行ったり、付き合ってた彼がアパート暮らしだったってなことはありました。「〇〇荘」「〇〇ハイツ」なんて名前を想像します?いえいえ、最近のアパート名は「コーポ〇〇」だったり「〇〇ハイム」だったり。今の家の隣のアパートに至っては、コーポもハイムもなんもついてない、エラいおしゃれな名前だったりしておばちゃん驚いてます。

 

アパートのメリットはなんといっても、賃料の安さ。築浅のきれいな部屋、駅近の物件に手ごろな家賃で住むことができ、初めての一人暮らしさんには最もとっつきやすいタイプといえるでしょう。特に若い一人暮らしピープルを想定して建てられている新しめの物件であれば、隣家の住人も似たような境遇、似たような年齢の人が多いのも特徴で、住むにはなんとなく安心感があるかも。

 

アパートっていうと管理や治安的にどうなのと思うかもしれませんが、新しめの物件では、オートロックや防犯カメラ、宅配ポストなんかが設置されているものもあり、選択肢は広がっているので、きちんと選べば心配はなさそうです。

 

で、一番のデメリットはやっぱり防音性!友達の家に遊びに行くと周りの部屋の話し声が聞こえてきたんですが、それってこちらの声も同じように聞こえてるってことですもんね。夜更けに隣家の住人の咳払いが聞こえたときには、ここまでクリアに音が通るのかと本当にビックリしました。

 

音の問題は隣家トラブルにもつながりかねない事柄で、自分が気を付けていても、他人の生活音に悩まされることもありえます。木造は特に注意が必要。木造か鉄骨か、また壁の薄さなども見た目だけでは判断しづらいものです。個体差もあると思いますが、音の問題が気になる人は、よーく事前確認してくださいね!

 

2-3.どんな広さが必要?(専有面積・間取り)

 

そりゃー広いに越したことはありません。どんなサイズの家具だろうが、どんな大量の荷物だろうが置き放題!でも予算は無限じゃーないし、東京ではスペースを占有するのが一番の贅沢というわけで。ヒラタ的おすすめの専有面積と間取りをご紹介します。

 

2-3-1.専有面積と間取りの予備知識

  • 1Rや1LDKってどう見るの?

1ROOMもしくは1Rは、居室がひとつという意味。Kはキッチン、DKはダイニングキッチン、LDKはリビングダイニングキッチンの略なので、それぞれKやDKやLDKに加えて居室がいくつあるのかを数字で表しています。

 

  • 専有面積で部屋を想像する

みなさんは、畳1畳がどのくらいの広さかご存知ですか?畳2枚敷くと正方形になるのですが、この広さが約3.3平米です。つまり、畳6枚=6畳は約10平米で、専有面積と照らし合わせることで、居室以外の部分にどれだけのスペースがあるかが、おおよそイメージできます。例えば6畳1R13平米の部屋があったとしましょう。居室以外(ユニットバス、キッチン、玄関)は、全部合わせて3平米しかなく畳2枚分より狭いということで、いかに余裕のない部屋であるかが想像できます。しかも収納部分は6畳に含まれるわけですから、収納があって部屋が6畳以下に見えるか、6畳のスペースは確保されているが、収納がひとつもないかという状況。

ちなみにバルコニーは共用部分なので専有面積には含まれません。洗濯機をバルコニーに置くなら6畳すべてを居室として使用できますが、中に置く場合はさらにその分居室が狭くなります。

 

  • 意外に広い・意外に狭いはなぜ起きる

たまにあるのですが、図面で見ると部屋も多くて広そうなのに、実際見るとそうでもなかった問題。間取りだけでなく専有面積も注視しておくことで、これを避けることができるのですが、それ以外にも広い・狭いを決める要素がいくつかあります。

 

まず「〇畳」の広さ。実は江戸間、中京間、京間、団地間というふうに、地域や物件により微妙に畳の大きさに差があります。この中では京間が一番大きいのですが、実家の京間に慣れた人が、団地間の6畳を見ると、ずいぶん狭く感じるはず。

またよくあるのが部屋の形ですね。専有面積はあるのに部屋が長方形じゃなかったり(とがった部分がある等)、柱が飛び出していたりすると、家具を設置する際の使用感も悪く、部屋も狭く見えがちです。

それから短くても廊下があったり、扉で部屋が仕切られていたりすると、視界も遮られるし、居室に使えるスペースがそれだけ減ってしまうのでやはり狭く見えます。古い間取りの物件が平米のわりに広く見えるのには、こういう理由もあるのではとひそかに思ってました。

余談ですが、家具はできるだけ背が低いほうが部屋が広く見えますよ。なので部屋が狭いからといって、ベッド付きデスクとか置いちゃうのは、圧迫感も出るし部屋も暗くなるしでおすすめできませーん。

 

2-3-2.一人暮らしさんが注意すべき専有面積と間取りのポイント

6畳の居室に加えて、ユニットバス、ミニキッチン、玄関、収納、室内洗濯機置場など、一般的なしつらえを考えると、せめて16~18平米はほしいところ。バス・トイレ別、洗面・脱衣所も……と考えると、必要な広さはさらに増えます。

家賃的に広い部屋は難しいけど広さはほしいという、悩める一人暮らしさんにあいかわらず人気なのが、ロフト付き物件です。ロフトは物置としてだけでなく、ベッド代わりにすることでも、生活感を抑えて部屋が広く使えるなどメリットはたくさん。天井が広いので、部屋自体が広く見えるという効果もあります。その反面、エアコンが均一にききにくいことから室内の温度差(特にロフト部の夏の暑さ)が大きく、そのため電気代も同じ広さの部屋に比べてかかるのが難点です。

 

ちなみに私の友人に「狭いほうがいい」と言い切った女がいました。曰く、手を伸ばせばなんでも届く程度の広さがお好みだとか。彼女の住まいに関するポリシーは徹底していて、歴代の部屋はすべて狭い部屋、最後の一人暮らしの部屋は冷蔵庫すらありませんでした。「だって1階がスーパーだし~」。住居費をカットする分、女子力アップにかけていたわけですね。

 

話が脱線しましたが、要は必要な間取りや広さは人によって違うということ。13平米でも、寝るだけなら家賃が安いほうが……という人もいるだろうし、友人のようにあえて狭いほうが落ち着くという人もいます。その反対に部屋こそ唯一くつろげる場所と考えると、20平米でも物足りなくて、キッチンが広かったり、大きなテレビでも圧迫感のない部屋の広さがほしかったりする人もいるでしょう。

 

ただひとつ言えるのは、部屋が広くなるとそれだけ掃除しなきゃならない場所は確実に増えます。また経験上、部屋が広いと、それを埋めるようにモノは増えていくでしょう。内見する際、心地よいとか窮屈とか、自分がその空間に入ってどう感じるのかという直感を信じるっていうのが、自分と広さが合っているのかどうか一番わかりやすい判断方法のような気がします。お試しあれ☆

 

2-3-3.二人暮らしさんが注意すべき専有面積と間取りのポイント

おおまかなラインは一人暮らしさんと同じですが、主に同棲をイメージした二人暮らしさんの場合、同居する人と築きたい関係性なんかもポイントになってくるような気がします。例えば一人暮らしならユニットバスであろうが脱衣場がなかろうがなんとかなりますが、恋人とうれし恥ずかし初めての二人暮らしってときに、いきなり脱衣場がないとか、相手がトイレに入ってたらお風呂も使えないとか、なかなかにハードルが高いように思います。間取りに関しては、30平米1DK以上であればカップルの二人暮らしも十分可能ですが、あまり狭いとケンカしたときに逃げ場がない……とは、おばちゃんの経験上お知らせしておきます。

 

それ以外の二人暮らしさん、つまり兄弟姉妹や友人同士でシェアするなどの場合は、ある程度独立性と平等感があったほうがいいと思います。例えば下の図面を見てください。

 

左は「振り分けタイプ」と言います。この間取りであれば、玄関や台所(=共有スペース)からそれぞれの居室に入れますが、右は真ん中の居室を通り抜けないと奥の居室に行けません。これではプライベートが担保されているとは言い難いですよね。

 

右と似てますが上の図面ならプライベートの点は大丈夫。ただしこの図面を見る限り、奥の部屋にしか採光部(バルコニー)がありません。真ん中の部屋に光が入りにくいようなら、最初に家賃分担をよく話し合っておかないと、後でトラブルになりそうです。

 

プライベート確保といえば、一人暮らしさんのロフトと同様、二人暮らしさんに人気なのがメゾネットやテラスハウス。メゾネットは一部屋(=一物件)の中に階段があって上下階に分かれているもの、テラスハウスはいわゆる長屋で、隣家と壁はつながりつつ、一戸建てとして独立しているものです。同棲でも、兄弟や友人とシェアして住む場合でも、メゾネットやテラスハウスは独立性がありそうに見えてその点では良さそうですが、ロフトと同様、上の部屋に熱がこもりやすいこと、それぞれの部屋にエアコンが必要になって光熱費がかかることがデメリットになりがちです。ただし来客が多いとか、プライベートを明確に分けたいとか、明らかに目的がある場合は、デメリットを押してでもメリットが大きいので、検討の余地はあると思います。

 

2DK以上の部屋を借りていたカップルも何組か見てきましたが、居室が2つあっても、寝室を別にしている人はいなかったな~。もう1室はたいてい、荷物置場か洗濯物干し場になっていましたね。結婚までだけの住まいをイメージしているのなら、貯金を殖やす意味でも、部屋数の少ない間取りで節約するという手もあります。

 

2-3-4.余談ですが和室のススメ

私事で恐縮ですが、ここまでの住居すべて和室のある部屋ばかりを選んできました。実家の布団が恋しくて~というわけでもなくて、実家ではずーっとベッドでしたが、なんか和室の良さにめざめちゃって。これを読めば、あなたも和室に住みたくなるかも!?

 

  • 床でゴロゴロできる

畳の部屋の一番の良いところは、裸足で歩けて、床でゴロゴロできる!これに尽きます。和室に住んでいない友人だって、ウチにくればみんなゴロゴロ。ほら~、結局みんなコレが好きなんじゃん!フローリングだと冷たくて、こうはいかないですよね。しかも洋室のように部屋の真ん中にまで家具を置くというメンタルにならないので、部屋はいつも広々してます☆

 

  • 多用途に使える

ごはんを食べるときにはちゃぶ台を出し、寝るときには布団を敷く。友達が泊ればみんなで雑魚寝すればよいし、ギュウギュウ詰めで飲み会をやったこともありました。それもこれも和室なら、その時々の用途に合わせてしつらえを変えることができたからです。

 

  • 家賃が安い

「和室がいい!」と訴え続けてきたので、懇意にしている不動産屋さんに「あなたは変わってるわねえ。普通はフローリングの洋室を選ぶのに」と言われ続けてきました。和室は築年数の古い物件に多いのですが、フローリングにリフォームしなくても入居するのでありがたがられ、その分家賃も抑え気味にしていただいたりしました。もちろん畳は新品に入れ替えてもらってるので快適でしたよ。

まーでも残念なことに最近は、和室物件もどんどんお目にかかれなくなってきています。和室がいいっていったら、逆に家賃が上がっちゃうような時代がやってくるのですかね。

 

2-4.駅近物件ってそんなにいいの?(駅徒歩分)

 

結論から申しますと、ハイ、駅近物件はやっぱりいいです!詳細は「●駅近はやっぱり重要です」を参照してくださいまし。近いっていっても線路沿いだとかは安い場合もあるし、騒音や振動が苦にならない人なら、そういう物件を狙うって方法もありますね。

 

2-5.やっぱり築浅にこだわるべき?(築年数)

 

「築浅じゃないとイヤなの~」っていう人も一定数います。そりゃー新しくてキレイなほうがいいに決まってますよね。でも古い物件でもそれなりにメリットが。それぞれ紹介していきましょう。

 

2-5-1.築浅物件のメリット・デメリット

まずは築浅物件の定義……と思ってちょっと調べてみたんですが、何年以内なら築浅と言うかって、明確な定義は見当たりませんでした。これとは別に「新築」という言葉もあるぐらいだから、竣工から3年とか5年以内ぐらいをさすのかな?

 

一番に考えられる「新しくてキレイ」っていうことに加え、私が新築や築浅物件のメリットと特に感じるのは、プライバシーや治安に関することが比較的行き届いている点かなと思います。昔はある程度の規模のマンションでしか見られなかったオートロックやTVモニタ付きインターフォンも、小規模マンションやアパートでも、最近建てられたものなら設置されているところが増えてきていて、治安重視の女性の一人暮らしも安心ですね。もちろん新しいほうがネット環境なんかも整ってそうですが、その辺は古いものでも精力的に設備を整えているところもあるので一概には言えません。

 

デメリットはやはり家賃。新しくて設備が整っている物件は、もちろん引く手あまたですぐに埋まってしまったりもします。

 

2-5-2.中古物件のメリット・デメリット

じゃあそのキレイな物件に勝てる魅力が中古物件にあるのか!?私は声を大にして言いたい。答えは「YES」です!築年数も物件種別(マンション/アパート)も一緒くたにして話すのはちょっと危険な気もしますが、とにかく見てみましょう。

 

  • 物件数が多い

ここ数年で建てられた物件とそれ以外の中古物件では、明らかに中古のほうが多そうですが、実際どれぐらい違うのか見てみましょう。選んだ場所は「関東住みたい街ランキング2017」で一位の吉祥寺。またまたLIFULL HOME’Sさんの登場です。ジャーン!

 

まずは、2LDK以下の間取り、「築年数指定なし」で見ると……

4,030件!

 

じゃー築浅を5年以内と仮に設定した場合の物件数は?

ハイ、ポチッとな(死語)。

 

346件ですってよ、奥様!

 

つまり、

・5年以内の築浅物件→346件

・それ以外の中古物件→3,684件

なんと10倍以上の開きがあります。

なんのこたーない、予想通りでしたね。はい次。

 

  • 古いものは個性的な物件も多い

これは私が愛するヴィンテージ物件、主に築30年超のものに言えることですが、もろもろ個性的な物件が多くて楽しめます。最初の部屋は板でキッチン周りが隠せる仕様になってたし、内見だけした物件でも、湯船の横を通過しないとトイレに入れない物件、脱衣場がない物件、30畳超のワンルーム物件など、それはそれは発想力豊かでした。なかなか思うような間取りに出合えない方は、古い物件を見てみてもよいかもです。

 

  • 部屋が広め

前述した畳の大きさの関係でしょうか。それとも廊下のない間取りの関係?古いものは比較的広めのところが多いです。

 

  • 意外にキレイ

「古い=汚い」というイメージがあるかもですが、入居者が変わるたびにリフォームは入るし、近年の流行りもあって中古物件を素敵にリノベーションしているところも多いので、よっぽどでない限り汚いというのは当てはまりません。

 

以前懇意にしている不動産屋さんに「最近部屋を借りる人は何を一番気にするの~?」とお尋ねしたことがあり、瞬時に「外観」と「屋内洗濯機置場の有無」だとお答えをいただきました。ワタクシ、はっきり申し上げます。外観に惑わされてはいけませーん!驚くべき外観の奥に、意外にも素敵な物件が詰まっていることもあるのです。魅惑のラビリンスを覗きたいのなら、もう一歩踏み込んでみることを強く強くおすすめします!(といってもお化け屋敷じゃないんだから、マー思い込みは捨てて、なんでも見てみてね♪という程度ですが)。ハイ、次。

 

  • 水周りは難あり……かも

どれだけ素敵にリノベーションしようが、どうしても手が付けられないところもあります。それが「水周り」、簡単に言うと上下水道の配管や洗面所、場合によっては風呂場などがこれに含まれます。

つまり台所の蛇口やキッチンのデザインは最新のものでも、そこで出る水は、錆びた配管を通ってくるものかもしれないということです。ユニットバス(単にユニットで組み込まれたタイプのものという意味なのでバス・トイレが必ずしも一体型ということではありません)にきれいにリフォームしてあるところもありますが、賃貸の場合、バランス釜だったり追い炊き機能がついていなかったりということも多々あります。

過去に最も困ったのは、風呂場の排水です。風呂場で何かしら問題があっても、配管は共用部であるため部屋単位の簡易的な工事では賄えないことも多く、これらの点に関しては、気になる方にはまったくおすすめできません。だからといって、新しめの物件だと必ず水周りもきれいかというと、これもまた個体差がありますが。

 

2-6.その部屋に何年住むか?

 

直接的に物件の検索条件になるということではありませんが、「そこに何年住むか」ということは、物件を探す際に考えておいたほうが良いと思います。

例えば大学生の一人暮らしの場合。4年間はそこに住むだろうとおおよそ予測できます(が、途中で恋人ができて、その子の部屋に転がり込むということも往々にしてありえますが)。これが社会人になり、しかも転勤の多い職場に配属されたりなんかすると、何年住めるか予測すら難しくなってきます。そんな時期に敷金・礼金がガッツリかかる部屋に住むのは、いずれもったいないことになるんではないかとも思うわけです。

 

例えばそろそろ何年か後には結婚するだろうと思うような年齢になってきたときにもそうです。一人暮らしがしたくて27~28歳で実家を出た。さて一人暮らしの新居には何年住めるでしょうか?ここで一人でしか住めない1Rの物件を借りるのと、結婚したい相手と出会った際に、二人でも住めるような1DKの部屋を借りるのと、どちらが良いでしょうか?

答えは人それぞれですが、この先10年ぐらいの住まい計画を、うっすらとでも考えておくほうがやはり良いと思います。うまく計画できれば私の時みたいに、取り壊しが決まっている物件を格安で借りることができたりもしますよ☆

 

2-7.「こだわり条件」の見方

 

さていよいよ、物件の条件の佳境に入って参りました。LIFULL HOME’Sさんで「すべてのこだわり条件を見る」をクリックすると、これだけ表示されます。条件の入力は不動産屋さんが物件ごとに行っているので、重要なものでなければすべて正確に網羅されていないこともありますから、まー目安と思って見てください。個人的にはココが一番面白いと思う、「こだわり条件」。一緒に、一気に見ていきましょう!

  • 位置

「1階の物件」「2階以上」……1階の物件はちょっとした庭がついていたりということもありますが、陽当たりが悪かったり、空き巣に入られやすいなどのデメリットも。若い女性は特に注意してね。

「最上階」……陽当たりが良いことが多い。屋上を占有できる物件もたまにあります。

「角部屋」……2面採光、3面採光が望めるときもありますが、左右もビルだった場合は、陽当たりに関しては優位性がない場合も。それよりも防音性において、片面のみ気遣えばいいのでメリットがあるといえるでしょう。

「南向き」……陽当たりを気にする場合は、やはりこれが鉄板。次いで西向き、東向きとなります(東向きは朝しか光が入らない場合も)。夜しか帰宅しないから、家賃が安ければ北向きでもOKという友人がいましたが、湿度で家がカビ臭くなることもあるのでご注意。

 

  • 条件

「楽器相談」……部屋の中で演奏してOKよ~んという物件は稀有。ここに該当する物件は、例えば音大の近くなどで、部屋が防音仕様になっているとか、そういうのが多いです。

「事務所可」……SOHOの事務所ぐらいいいじゃーんと思いがちですが、事務所を構えるってことは、不特定多数の人が出入りするってこととご理解を。コンセントの数や電圧の関係もあります。

「二人入居可」……もちろん二人で住めるだけの居住空間と設備があるかという話なのですが、二人で入居するということは、部屋は倍の使用頻度になり、またいつかどちらかが部屋を出て別々に暮らす日がやってくるかもということなのでもあります。大家さんにとっては、一人になってもその一人が家賃を払い続けてくれるのかという点も気になるところ。なので物件によっては、誰と住むか(兄弟姉妹/友人/恋人/夫婦/親子)によって、入居審査が通ったり通らなかったりということもありえます。「ルームシェア可」も参照。

「女性限定」……きれいに使ってほしい、静かに暮らしてほしいという大家さんの希望が込められていたり。

「高齢者歓迎」……終の棲家になってしまう可能性があるので、高齢者歓迎を謳う物件は稀だと思います。

「ペット相談可」……ペットを飼う人には必須条件でも、そのつもりなく、たまたま選んだ物件がペット可だった場合、騒音やにおいが気になる場合もありえます。

「家賃・初期費用カード決済可」……入居者にとってはありがたいけれど、大家さんが個人だったりすることもあり、手続きや手数料の問題でまだまだ対応しているところは少ないです。

「ルームシェア可」……「二人入居可」物件と10倍近い数の差があるのは「二人入居可」のところで述べたように、夫婦や親子だったらOKだけど、友達同士(=ルームシェア)ならちょっと……という大家さんの心配が表われているからですね。

「フリーレント」……最初の数ヶ月、無料で入居できる物件。入居者が決まりづらい物件の入居を促進するために設定されてたりします。一定期間内に解約した場合、違約金が発生することもあるので注意が必要。詳しくはhttps://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_00018/

「カスタマイズ可」……文字通り、棚を付けようが壁の色を塗ろうがOKという物件。私が最初に入った物件は取り壊しが決まってたので、壁の色がピンクでした♡

「定期借家権」……そこに定められている期間までしか住めない物件。定期借家権2年と書かれると、2年後にまた引越すの面倒だしお金かかるし~と思いがちですが、自分側にも2年で良い理由があれば、割安に借りられることもあるので、メリットはあります。大家さん側の都合で、場合によっては期間が延びることも(それを見越して入居するのは危険ですが。。。)。最近は定期借家物件なのだけど、「再契約可」というのも増えているので、希望する物件が該当する場合は、入居時に不動産屋さんに確認してみてください。詳しくはhttps://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_00068/

↑こういう感じでなにげに書かれています

 

「保証人不要」……賃貸契約を結ぶ際に必要になる「連帯保証人」を立てなくても、入居できる物件。

身近に頼れる人がいない場合はありがたいものですが、不人気物件の場合も。詳しくはhttps://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_00095/

「特優賃(特定優良賃貸住宅)」……入居すると自治体などから補助が出る物件。ありがたい制度ですが、入居条件が厳しかったり、家賃設定がもともと高めの物件だったり、利便性の良くない場所だったりすることもあります。

 

  • キッチン

「ガスコンロ設置済み」「IHコンロ」「コンロ2口以上」……防災上の観点から、新しめの物件やアパートなどではガスコンロが使用できない物件もあります。またガス設備があっても、コンロは自分で持ち込まなければならないこともあるので入居時は注意を。

「システムキッチン」「カウンターキッチン」……一人暮らし用のアパートなどだとミニキッチンしかついていないことも。台所関係が特に気になる人は注目。

「食器洗い乾燥機」……ビルトインでついているということ。余談ですが国内で家庭用据え置き型は現在、パナソニックしか出していなかったはず。面倒な家事から解放されるし、二人暮らしならケンカが減ったなんて声もww  一人暮らしでも二人暮らしでも、あったほうが断然便利だと個人的には思ってます。古いタイプのキッチンでも無理すれば置けますが、その場合水栓金具を取り付けなきゃならないので、事前に大家さんに相談を。

気軽に買えそうなすっごい安いものもあるよ。

 

水栓金具を取り付けるのは金具代と工賃で1万円ぐらい。ここなら見積タダらしい。↓
水回りのトラブルにお悩みの方は、水道救急センターにおまかせ!

「ディスポーザー」……流し台の排水口に生ゴミを廃棄したら、自動的にマンション内のゴミ集積場に送り込まれるやつですね。便利で清潔だけど、お安め物件では見かけたことはないなー

 

  • バス・トイレ

「バス・トイレ別」……一人暮らしでも別々のほうがカビにくいし、二人暮らしだと一方がトイレに入ってるからお風呂が使えないなんてことが避けられるので良いと思います。

「追焚機能」……お風呂が好きな人、特に二人暮らし以上には必須じゃないかなー。どちらかの帰宅が遅くなるとかそういうのはよくあるし、お湯をつぎ足すだけでは、冬場はなかなか温まらないし。

「温水洗浄便座」……私は好きですよ、ハイ。昔「ウォッシュレットですよ」と言われて喜んで内見したら、「ウォームレット」の間違いで便座が温まるだけだったっていう。

「浴室乾燥機」……仕事が忙しいなど、なかなか日中に洗濯できない人には良いかも。乾燥機として使わなくても、温かい浴室は快適ですしね。

「洗面所独立」……「バス・トイレ別」といってもキッチン直結で脱衣場もない、ってな物件もチョイチョイあるので、洗面所独立は良いかも。ただしその分のスペースは必要になるので家賃に反映してきますが。

「室内洗濯機置場」……最近これは必須らしいですね。深夜でなければ、ちょっと帰宅が遅くなっても洗濯できます。

 

  • セキュリティ

「オートロック」……建物のエントランスに鍵があって入居者しか入れないようになっているもの。とはいえ万全ではない光景もちょいちょい見てるので、各戸の防犯対策もしっかりと。

「防犯カメラ」「TVモニタ付きインターホン」……もちろんあると安心ですが、上記同様過信は禁物。

「管理人常駐」……変な人も入ってきづらいし、建物もきれいに保持されるのでやっぱり良いです。

「宅配ボックス」……OL、サラリーマンの一人暮らしで宅配荷物を受け取るのは至難の業。最近はコンビニなどでも受け取れますが、宅配ボックスが建物内にあると便利です。

 

  • 冷暖房

「ガス暖房」「石油暖房」「エアコン」「床暖房」……固定で物件に備え付けられているかという項目なので、該当がない=使用できないということではありません。ただし物件内部が火気厳禁というものもあるので、備え付けのエアコン以外を持ち込みたい場合、心配な人は事前に確認を。

 

  • 設備・サービス

「都市ガス」……都心部ではあたりまえにも思える都市ガスですが、全体で見ると6割の普及率。残り4割を占めるプロパンガスは都市ガスの倍以上のガス料金がかかる場合もあるので、入居前にしっかり確認しましょう。

「オール電化」……安全性で注目を集めるオール電化。まだまだ数は少ないものの、賃貸でも選べるようになってきたことが嬉しいですね。詳しくはhttps://www.homes.co.jp/cont/living/living_00004/

「メゾネット」……一部屋(=一物件)の中に階段があって上下階に分かれているもの。各部屋の独立性が高いので、二人以上で住む場合や、一人住まいでも仕事部屋とプライベートを分けるなどの場合には便利ですが、一般的な物件より光熱費がかかることがあるという難点も。内階段も専有面積に含まれているので、面積のわりに狭いので注意。。

「フローリング」……掃除もしやすく一見使い勝手が良さそうですが、冷える、ほこりが目立つなどの難点も。上下階もフローリングの場合、歩く音が響くこともあります。

「専用庭」……聞こえはいいですが、猫の額ほどのスペースの場合も結構あります。

「バルコニー」……室内に洗濯機置場がある物件でも、バルコニーがあると外干しもできるのでやっぱり便利。

「バリアフリー」……高齢者への配慮が嬉しいのはもちろん、段差が少ない物件は小さいお子さんとの暮らしにもおすすめ。

「ロフト付き」……生活感を抑えて部屋が広く使えるなどメリットはあるものの、天井が高い居室にエアコンが均一にききにくく、電気代もかかるのが難点。

「エレベーター」……法令では5階以下の建物にエレベーター設置は義務付けられていないものの、都心部で3階以上だと付いていることが多いです。あるとなしとでは引越し費用が違ってきます。古い建物だと5階以上でもついていないことがままあるのでご注意を。

 

  • 放送・通信

「CATV」「CSアンテナ」「BSアンテナ」「ブロードバンド」……これらの設備が整っているというだけで使用には個別の契約が必要。

「インターネット使用料無料」……便利そうですが、その分実は管理費等に含まれている、ということも。遅くて使い物にならないケースもあり。詳しくはhttps://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_00108/

 

  • 駐車場・駐輪場

「駐車場あり」「バイク置き場あり」「駐輪場あり」……家賃とは別に使用料が発生する場合が多いのですが、たまに使用料無料のところも。月数千円の差とはいえ、意外に大きい費用。

 

  • その他

「ウォークインクローゼット」……1Kでもウォークインクローゼット付きという物件もあるから驚き。ウォークインクローゼットではないですが、「1SLDK」といった表記で「S(サービスルーム=納屋)付きという物件もたまにあるので、広い収納がほしい人は探してみても良いかも。

「リフォーム・リノベーション済」……新しい入居者が入る際にリフォームするのは一般的なことなので、あえてこれをセールスポイントにしている物件は、他より特におしゃれにしつらえたことをアピールしたいのだろうと思われます。

「家具・家電付」……家具・家電の分が管理費や家賃に含まれているので若干割高ですが、例えば短期間使用で、使用の理由がはっきりしている場合(単身赴任や住まい建て替えの間の利用等)には使い勝手が良いと思われます。

「フロントサービス」……マンションの管理とは別で、いわゆるホテルのフロントでお願いできるようなサービスが一部有料で提供されるもの。比較的家賃がお高めの物件で見ることがあります。詳しくはhttp://www.homes.co.jp/words/h3/525000079/

「デザイナーズ」……もちろんどんな物件でもデザインは入っているわけですが、デザイナーズを標ぼうしている物件は、エッジの立ったデザインのものが多いように思います。使い勝手と比例しているわけでもないので、自分がその部屋を住みこなせるかどうかは注意が必要かと。

「タワーマンション」……高層階は眺望も良いところが多く憧れの物件ですが、震災時にはエレベーターが使用できなくて大変だったという意見も。

「分譲賃貸」……竣工時に分譲されて各物件を違うオーナーが保有しており、一部オーナーが自らは住まずに賃貸用としている物件。

「免震構造」……地震の揺れを軽減する構造になっているということ。揺れないということではありません。

「即入居可」……現状物件が空いており、すぐに入れますよということ。

 

  • 周辺環境

「スーパー800m以内」「コンビニ800m以内」「小学校800m以内」「総合病院800m以内」……地図上のルートの徒歩を1分=80mで計算。ということで800m以内=10分以内の場所にあるという意味です。子どもさんがいる人はさておき、小学校が近くにあると通学時の声や校内放送、チャイムなどが頻繁に聞こえるので、音が気になる人は避けたほうがよいかも。

 

2-8.「予算・条件」のまとめ

 

一度引越せば、たいていの人は2年は住むと思われます。入居時に数千円の違いだから……と安易に考えた家賃も24ヶ月と考えれば大きな差となるし、まあいいかと妥協した条件が、後々気になり続けることもよくあります。冒頭でお見せしたように、ある時期の吉祥寺だけで3,000件を超える物件数があるし、もしこの地域で予算にはまるものがなくても、周辺地域にまで目をやればまだまだいくらでも探せるはず。やっぱり最初が肝心ですよ!見つからないと心折れそうになるかもですが、諦めずにがんばってみてください。

 

  • 家賃の高い・安いには必ず理由があります。納得できる理由ならお得に住むことも可能
  • こだわりは人それぞれ。妥協はいつでもできるので、できるだけこだわって探そう
  • とはいえ、こだわりの数はそのままに家賃に反映されます。自分の「ここだけは譲れない」という部分をしっかり把握しておこう

 

3.物件を探そう

 

物件探すまでに考えることが多すぎて~。ここまでに力尽きてしまいそうですが、本丸はここから。図面は宝探しの地図のようだし、実際に物件を見ることができる「内見」は、自分の目で宝を探る、物件探しのヤマ場ですよ!さ、楽しんで、気を引き締めていってみましょー!

 

3-1.物件探しのスケジュール

 

3-1-1.物件探しは「短期決戦」で臨め!

たまに「新しい部屋(物件)を探してるんだよね~」と、何年も言い続けてる人がいますが、それはハッキリいって探してるとは言えませーん!断言しますが、物件は生もの。本当に魅力的な物件は、空きが出て数日で次の入居者が決まってしまうこともあるのです。だから条件をしっかり見定めたら、実際に物件をネットで検索したり不動産屋さんに足を運んで探すのは、2週間~長くて1ヶ月と心得て。加えて、気に入った物件があったら躊躇なく決められるように、資金調達もここまでに済ませておいてくださいね!

 

3-1-2.物件探しのモデルスケジュール

4月1日を仮に入居日と設定し、物件探しのモデルスケジュールを書き上げてみました。

 

2月1日     A.居住地域や条件を整理(約2週間)

2月14日   B.ネットや不動産屋さんで物件を検索開始(約2~3週間)

3月8日     C.物件決定/申し込み/入居審査(約2週間)

3月21日   D.契約締結/引越し。月末までの日割り前家賃発生

4月1日~  E.家賃スタート

 

A.居住地域や条件を整理(約2週間)

ここにしっかり時間をかけておくと、実際物件を検索する際ラクになります。

【この間にやること】

  • 条件をまとめる
  • 気になる地域があれば足を運んでみる
  • 家具、家電等、引越しに際して買い替えるものの検討

 

B.ネットや不動産屋さんで物件を検索開始(約2~3週間)

私のようなフリーランスはさておき、お勤めされている方の場合、2週間だと週末は2回しかないわけで、なかなかにタイトなスケジュールとご理解を。3週間だとして、2回の土日で物件を内見→決定、最後の土日で確認のため物件周辺を再訪するイメージです。地方から出てきて初めて物件探しをする人なら、ホテルなり、親戚の家なりに滞在して探さなければならないわけですから、さらなる短期決戦を強いられると心得て。

ちなみにGWやお盆、年末年始などは不動産屋さん、大家さんも長期休暇に入るため思うように内見できないこともあるので、時期には注意が必要です。

【この間にやること】

  • 物件のネット検索
  • 不動産屋さん訪問、図面検索、気になる物件の内見
  • 荷物総量の把握、引越し業者の選定開始

 

C.物件決定/申し込み/入居審査/入金(約2週間)

連帯保証人になってもらう人(実家など)が遠方の場合、この間に郵送での契約書記入のやりとりが必要になり、意外に時間がかかるのでご注意を。物件が決まったらできるだけ早めに引越し業者を決定し予約しましょう。引越し業者から段ボールを支給してもらって、初めて本格的にパッキングを開始できます。

【この間にやること】

  • 物件決定、申し込み、入居審査
  • 家具、家電等の購入・配送段取り。粗大ごみ申し込み
  • 引越し業者決定、荷物パッキング開始

 

D.契約締結/引越し。月末までの日割り前家賃発生

引越すまでは現在の住まいと新居で二重に家賃がかかるため、この期間ができるだけ短いほうが総費用的にはおトク。ただ引越し料金の面から考えると、繁忙期を避け、平日も含めた引越し候補日を提示して引越し業者と交渉したほうが安く収められる場合もあるので、多少余裕をもってスケジュールを組むほうが良いと思います。

【この間にやること】

  • ひたすらパッキング
  • 引越し当日の荷物と自分自身の移動シミュレーション
  • 部屋や入口の採寸→家具、家電等、買い替えるものの持ち込みルートの最終確認。必要であれば配送業者に来てもらって採寸を
  • 転出届の提出(異なる市区町村に転居する場合)
  • 粗大ごみ引き取り
  • その他手続きは、こちらの記事を参考に~!
  •  

    引越し準備と手続きの労力を減らす30のチェックリスト!

 

E.家賃スタート

上記は4月1日入居のイメージですが、新年度が始まるこの時期は、物件が少なくなる、引越し代金が高くなる、引越し業者も混雑して見つけづらくなるので、実際にはもう少し前倒しのスケジュールで臨むほうがよいでしょう。

 

3-2.まずはネットで物件探し

 

3-2-1.ネットの物件探しなら気軽に始められる

物件探しの第一歩は、不動産情報サイトを使ってのネット検索から始めるのがおすすめです。なんせ、いつでもどこでも思い立ったら始められる。深夜にふと「一人暮らししたーい!」と思った時とか、通勤途中の風景を見て「この街に住んでみたいな」と思ったとか、そんな急な思いつきにもしっかり応えてくれるわけですね。てことで、独断と偏見に基づいてそれらサイトを一部ご紹介。

 

不動産情報サイト、と一口に言いましたが、実はいくつかの種類があります。大手ポータルサイト系で探しても似たような物件しか検索に引っかかってこない場合は、インディペンデント系でも探すとか、違う種類のサイトを見ると意外な物件に出合えるかもしれません。ちなみに「~系」って書いてますが、私が勝手にそう命名してるだけですからね。一般的な名称ではないのでご勘弁を!

 

  • 大手ポータルサイト系 たくさんの物件情報を見たいならまずココ!

LIFULL HOMES

日本最大級との呼び声も高い、不動産・住宅情報サイト。No.1を誇る物件数もさることながら、物件探しにまつわる周辺情報が充実しているのも魅力です。

 

at home

全国54,000店(2017年8月現在)を超える加盟店の物件情報を集めた不動産総合情報サイト。事業基盤として「アットホーム不動産情報ネットワーク」を独自に持っていることから、不動産業界からの信頼も厚いサイトです。

 

SUUMO(スーモ)賃貸

リクルートが運営するお部屋探し物件情報サイト。トライベック・ブランド戦略研究所、オリコン、Gomezの各調査で賃貸情報サイトNo.1のユーザー評価を獲得しています。

 

ネットでCHINTAI

エイブルグループの株式会社CHINTAIが運営。昔は雑誌「週刊CHINTAI」でよくお世話になりました。賃貸情報メディアの老舗です。

 

マイナビ賃貸

20代を中心に支持されているマイナビが運営する、賃貸に特化した情報サイト。キャンパス別にまとめた「大学・キャンパス別に通いやすい賃貸物件を探す」などは、マイナビらしい切り口かと。

 

 

  • 不動産会社系 その会社だけが持ってる掘り出し物件が見つかるかも!?



<いい部屋ネット>賃貸物件情報検索サイト
テレビCMでおなじみ、大東建託株式会社が運営する、賃貸に特化したお部屋探し情報サイト。大東建託以外の物件も掲載されています。

 

アパマンショップの賃貸情報

実際に物件探しを始めると、アパートなどでよく出合うのがココの看板。「賃貸住宅仲介業店舗数No.1」だとか。株式会社アパマンショップネットワーク加盟店が取り扱う膨大な物件を紹介するサイト。

 

レオパレス21

初期費用の負担を軽減した「賃貸契約」と、月単位で家具・家電付のお部屋を提供する「マンスリー契約」で事業展開するレオパレス21。自社取り扱い物件のみの掲載ですが、他社とは違う物件が見つけられるかも。

マンスリーマンションについては、こちらの記事もぜひ参考に!

マンスリーマンション・ウィークリーマンションは得?損?住み心地は?

 

  • おトク系 どうせならおトクに入居したいあなたに

価格.comの賃貸物件”一括検索”サイト「スマイティ」

 カカクコムが運営。大手賃貸サイトの情報をまとめて検索ができるので便利です。しかも今なら、入居者全員にお祝い金最大10,000円キャッシュバックが。ちゃっかり派におすすめのサイト。

 

 

 

  • インディペンデント系 人と同じじゃ物足りないなら

東京R不動産

新築のこぎれいな物件じゃ満足できなーい!という人に、デザイナーズやヴィンテージの、魅力ありまくり物件を紹介してくれるサイト。素敵な写真と文章を見ているだけでも癒されます。

 

 

  • 変わり種系 大手ポータルとは被らない!

ハトさん

東京都不動産協同組合が運営・管理する不動産情報サイト。一般的な情報サイトではおとり物件も散見される中、物件数は少ないものの、確実に存在する物件だけ掲載されているのが心強いところ。

 

優良ファミリー賃貸BOOK

礼金、更新料、仲介手数料不要の公共賃貸物件を中心に掲載しているサイト。他のポータルサイトと被らない物件が閲覧できるうえ、入居困難な物件の申し込みを無料で代行してくれるサービスも。

 

東京ハウスナビ

自社取り扱い物件ばかりなので、正しくは「不動産会社系」なのかもですが、驚くのはその賃料。東京23区内でも2万円台からという格安物件が多数。個人的には恵比寿駅徒歩30秒3.3万円という物件でお世話になりました。

 

3-2-2.ネット検索のコツはこれだ!

ここまで読み進んでくださったみなさんなら、もう新居の条件はしっかり頭に叩き込まれているはず。とにかくどのサイトからでも良いので、迷うことなく新居の条件を検索条件に入力するだけですね♪

 

コツとして覚えておいてほしいのは、ネット検索はあくまで「物件探しのきっかけ」と捉えること。どれだけ情報ページで素敵に見えても、実際行ってみると違うっていうのはよくあることです。まずは検索の段階では、気になる物件をできるだけたくさんお気に入りに入れて。その中から実際に内見してみたい物件を選ぶ過程で、自分が意識していなかった好みや、まとまりきれなかった条件が頭の中で徐々に整理されていきます。そうして検索と内見を繰り返すうちに、図面や写真の見方、情報の段階で注意すべき点も理解できるようになって、物件探しの中級者になっていくわけですね。

 

もうひとつ注目すべきポイントは、お気に入りに入れた物件を取り扱っている不動産屋さん。全国展開しているチェーン店ではなく、特定の地域に長く根を下ろす地元密着型不動産屋さんというのが一定数存在します。住みたい地域が決まっているのなら、そんな不動産屋さんをお気に入り物件の中から探し出してチェックしてみてください。地域の物件を多く取り扱っていることに加えて、住まないとわからないような周辺情報を教えてもらえるうえ、地域の大家さんとの信頼関係も篤く家賃交渉できることもあるので、私が物件を探すときは必ずそういう不動産屋さんにお願いしています。

ちなみにこの原稿を監修してくださっている有限会社トリプレットさんもそんな不動産屋さんのひとつ。所沢を知り尽くした素敵な社長さんが、親身になって相談にのってくださいますよ~!所沢周辺で物件を探している方はぜひ!+

 

3-2-3.どんな物件!?Google Street Viewで見てみよう

科学の進歩はスゴイ!……ってイキナリですが、物件探しの際そんなふうに思ってしまうことといえば、例のGoogle Street View。だって現場に行かなくても、外観や周辺環境をネットで見ることができてしまうのですもん。まさに百聞は一見にしかず。ネットで気になる物件が見つかったら、ついでにGoogle Street Viewでもチェックしてしまいましょう。

Google Street View  https://www.google.com/streetview/

 

Street View同様に、360°カメラを使って動画や静止画で物件を紹介しているサイトも最近ではよく見かけます。アレ、ホンマ便利。オバチャンの時代には考えられへんかったことやわー。でも私、「2-5-2. 中古物件のメリット・デメリット」で言いましたよねっ。驚くべき外観の奥に、意外にも素敵な物件が詰まっていることもあるのです!!!魅惑のラビリンスを覗きたいのなら、外観はまあ参考程度にね☆

 

3-2-4.不動産業界の都市伝説!?「おとり物件」「ネットに掲載されていない物件」は本当にあるのか

断言します。「おとり物件」も「ネットに掲載されていない物件」も確かにあります!だって不動産屋さんから直接聞いたんだもーん。

  • case1 おとり物件

渋谷区の某人気タウンにて。その不動産屋さんを訪れたのは初めてでしたが、店頭の窓ガラスにいつも魅力的な条件の物件が所狭しと貼りだされていたので、以前から気になっていました。あるとき、そのうちの1枚がどーしても内見してみたくなり店の中へ。小さな店内は客でごったがえしていました。

「あのー表の〇〇って書いてある物件、詳しく見てみたいのですが……」

賑やかな客たちの相手に少々疲れていたこともあったのか、店主はぞんざいに私に答えました。

「ああ、あれはもうないよ。貼ってあるだけだから」

な、な、なんともあっさりとおとり物件を認めちゃった???

 

これは一般的によく知られている、わりとクラシックなおとり物件の例。すでに入居者が決まって空室ではない好条件の物件をわざと店頭に掲示し、客の入店を促します。客が入店してしまったらこっちのもの。「その物件は(入居者が)決まってしまったけど、似たような条件のものはあるから見ていけば」と声をかける。好条件の物件情報を客寄せパンダにしてるわけですね。

 

似た状況は、大手ポータルサイト系の不動産情報サイトでもありえます。すでに入居者の決まった好条件の物件がサイトに掲載され続けていても、客側はその在庫状況を知ることはできません。あと一歩の差で別の入居希望者に決まってしまうことがないとも言えない。だからすぐに「おとり物件で誘導された!」と不動産屋さんを疑うことは良くありませんが、今も昔も、掲示されている情報が100%正しいとも限らないのが実状です。

 

で、散々「おとり物件ガ―」と言いましたし、これは立派な「犯罪」ですが、よほど悪質なのは別として、おとり物件に引き寄せられること自体が悪いわけじゃないと私自身は思います。「3-2-2.ネット検索のコツはこれだ!」でも書いたように、ネット検索はあくまで「物件探しのきっかけ」。合コンで希望する彼氏を見つけられなくても、その人の友達つながりでステキなメンズに出会えるならそれでいいじゃないですか。おとりで釣られての不動産屋さんとの出会いだったとしても、最終的に希望するステキな物件に行き着ければ、それでいーんですっ。実際に訪れるまでに、先方の対応に極端な悪意が感じられないかチェック!ヘンなメンズに騙されないよう、見る目だけはしっかり磨いて臨むこと。

上の合コンの例でいけば「類は友を呼ぶ」とも考えられるわけで、実際に不動産屋さんを訪れてみたところ、似たタイプの物件ばかり勧められることもありえます。もしいろんなタイプの物件と出合いたいのなら、不動産屋さんを選ぶときから、さまざまなタイプのお店を訪れてみること。駅前のチェーン店から地元密着のオールドスクールの不動産屋さんまで、えり好みせずに門を叩くのが必勝への近道です!

  • case2 ネットに掲載されていない物件

住みたい地域を訪れた際に見かけたステキなマンション。建物の表には空室ありの文字が。問い合わせ先として「△△不動産」という名前と電話番号が書かれていました。その地域の物件情報は以前からかなり気合を入れて検索していましたが、この空き情報は見たことがありませんでした。帰宅後、住宅情報サイト以外も含め改めて探してみても、やっぱりネット上には出てきません。

当時私には懇意にしている不動産屋さんがあったので、そこを通じて△△不動産に内見の問い合わせをしてもらったところ、「空室なし」との回答が。直後に今度は自分自身で△△不動産に問い合わせしたら、空室があるので内見可能と即答されました。

 

ネットに掲載されていなかったことは、いくつかの理由が考えられます。ひとつには空室が出てから私が掲示を見るまでの時間が短く、掲載に至っていなかった可能性。もうひとつは条件が良く、ネットに掲載しなくても常に空室期間が短い良物件である可能性です。

 

空室を抱えればそれだけ大家さんの収入は減るわけですから、通常は1日も早くとなるわけですが、例えばこのマンション自体を△△不動産が保有・管理しており、かつ常に空室期間が短いということであれば、手間をかけてまでネットに掲載しなくなる場合があります。

 

またネットに掲載するということは、遠方の入居希望者もダイレクトに獲得できる半面、同業他社に空室の物件情報を共有されてしまうというリスクもあります。なにがリスクなのか?

 

物件情報は通常、不動産業界のクローズドネットワークで共有されています。大家さんから入居者募集を頼まれた不動産屋さん(元付)が、自社の店頭にやってくる客だけに物件情報を開示しているようではなかなか入居者を見つけることができないため、「RAINS」という会員制ネットワークを使って業界内で広く情報共有します。これにより遠方の他社も入居希望者を引き合わせることができるようになり、大家側の不動産屋さん(元付)も入居希望者側の不動産屋さん(客付)も、応分の手数料を得ます。元付側は大家さん側から募集広告費や入居促進費を、客付側は入居希望者から仲介手数料を、といった具合です。

 

つまり自社で入居希望者も見つけることができれば、これら手数料を総取りできるわけです。だから自社管理物件で力を入れているものや、人気があって空き次第すぐに次の入居者が決まるような物件は、最初からRAINSや住宅情報サイトに登録しない、もっというと他社が問い合わせしてきても応じないということもありえます。

 

まとめると、やっぱりネットに掲載されている情報がすべてではないということ。実際に不動産屋さんを足で回るようになって初めて出合える物件も多くあり、そういうものこそが好条件だったりもするわけです。ということは?最初に戻って、ネット検索はあくまで「物件探しのきっかけ」なんですね~!ハイっ、ここ試験に出るよ!

 

3-3.不動産屋さんへ行こう(不動産屋さんの選び方)

 

ネットで気になる物件を見つけたら、次はそれを扱っている不動産屋さんに行ってみましょう。一社にこだわる必要はないし、出向いたついでに近隣の不動産屋さんを回ってみるのもよし。店頭に貼り出された中に、思いもよらない出合いが待っているかもしれません。不動産屋さんとの相性の良し悪しだってあるしね。自分のこだわりや好みを理解してくれる相性の良い不動産屋さんと出会えれば、良物件に出合えたも同然!

でまあ、こういうときにしかご縁がない業種ですから、どうやって相性の良い不動産屋さんを見つけるの?って思いますよね。私も最初はそう思ってました。みなさんが疑問を持ちそうなことをまとめてみましたよ。

 

  • 不動産屋さんによって扱ってる物件って違うの?

基本的には不動産ネットワークでつながっているので、どこの不動産屋さんを訪れても扱える物件は同じ。ただし3-2-4.不動産業界の都市伝説!?「おとり物件」「ネットに掲載されていない物件」は本当にあるのかで述べたとおり、一部物件は市場に出回らないこともありえるし、そういうのに限って良物件だったりということも。また気に入った物件に対して、大家さんから直接依頼されている「元付」不動産屋さんを見つけることができれば、よりたくさんその物件の情報を得ることができ、交渉もスムーズに進められるので、数社が同じ物件を扱っている場合はそういうところを探して当たってみるとよいでしょう。

 

  • チェーン展開している不動産屋さんと地元密着の個人経営店。違いはあるの?

前述の通り、扱える物件に大きな違いはありません。ただチェーン展開しているお店のうち、特にターミナル駅前に店を構えているようなところは、不動産ネットワークに頼って広範囲の物件を扱っていることが多いので、地元の詳細な情報は得にくいことがあります。とはいえこれも状況と目的次第ですけどね!

例えば地方から初めて出てきて、東京の土地勘もなく住む地域自体が定まっていないときには、渋谷や新宿、池袋などにあるその手のお店を訪れてみるとよいと思います。多くのお客さんを扱ってきたことから来店客の平均的な好みも熟知しているし、通勤・通学に便利な路線や街といった地域提案も含めて、物件を紹介してもらえるはず。
逆に、すでに住みたい地域が決まっていて、その地域の中でもさらにどのあたりに住めばよいかや、周辺情報などを知りたい場合は、チェーン店も含め地元密着のお店がおすすめ。長く地域に根を張る個人経営店だとさらに、いろいろな大家さんとのお付き合いも深かったりして、意外な話が聞けることも。

 

  • 物件をゴリ押しされることはないの?

ひと昔前の不動産屋さんなんかだと、「今日決めないと予約が入るかもですよ~」とか「とりあえず手付金だけでも……」なんて言葉でガッツリ煽って、お店を出にくい!怖い!というイメージがあったことも。私も20代の頃、彼氏につきあって某チェーン店に部屋探しに行きましたが、パンチパーマの営業さんに同じようなことを言われ震え上がった記憶が。。。
今時そんな営業さんは一人もいません!……とは断言できませんが、ほとんどの不動産屋さんは入居希望者のため、真摯に向き合ってくださっているのでご心配なく。実際、人の移動が多い春先などは特に、あっという間に良物件からなくなっていきますので「今日決めないと予約が入るかもですよ~」はウソじゃありません。複数の不動産屋さんをかけもちするのは悪いことではないので、まずは自分と合う、信頼のおける不動産屋さんを見つけること。そのアドバイスに従って適切に行動すること。そして、気に入った時も気に入らなかった時も、特別な希望がある時も、はっきり自分の意思を伝えること。後悔なく物件を見つけるには、これに尽きると思います!

 

3-4.図面を見よう

 

世の中にはねー、図面見るのが大好き♪っていう奇特な人がいまして。昔、「間取りの手帖」ってのが一部の人の間で流行ってね。6畳の部屋についてるルーフバルコニーが100畳とか、1Rなのに玄関から部屋までの廊下がやたら長いとか、それはもうキテレツな間取りの部屋ばかり紹介しているわけですよ。で、おわかりの通り私もこの本の大ファンでして。この本だけをアテに呑めますね、間違いなく。

で、そんなマニアはさておき、こと初心者さんに関しては、どこの、何を見ればよいか、目がグルグルしちゃうんじゃないかと思います。私も最初はそうでしたし。もうねー図面の見方だけでね、5,000字の原稿が1本書けちゃうんじゃないかというぐらい奥も深い。ここでがんばりすぎたら、記事アップがさらに1ヶ月遅くなるwww
てなことでこの項では、初心者さんが見るべきポイント、必ずチェックすべき項目などを中心にお話しします。そのうち余力ができたら、後日詳しい記事を書くか~!?

 

3-4-1.初心者さんに贈る「図面を見る心得」!?

条件をまとめ、物件を検索し、ようやく不動産屋さんにまでステージを進めることができたあなた。検索で出てきた図面を自宅でポヤーンと見てる分にはよくても、いざ不動産屋さんに行き、それ以外の物件の図面も見せられたらさあ大変。どこを見たらよいか、だいたいこの物件が自分の条件やこだわりにあっているのかどうかすら瞬時に判断できなくなること請け合いです。

最低限チェックする項目は後述するとして、まずこの時点では図面を必要以上に怖がらないこと!最初は誰でも慣れないもの。たくさん見ているうちに自然と慣れるし、そこに隠された情報も読み取れるようになってきます。だから図面を見るのは慣れるため、目を養うためだと割り切って。最初のうちは嫌がらずに、できるだけたくさんの図面と触れてください。極端に絞り込む必要もなし!多少希望と違ってもなんとなく印象に残った図面はコピーをもらって、数社回るなどしてして手元に残ったものを自宅に帰ってからじっくり検討し、本来の条件と照らし合わせて内見に臨む物件を決めてください。

 

3-4-2.初心者は最低限ココを見ろ

首尾よく図面を手に入れたら、最低限見るべき項目は以下の通り。このチェックをもとに、内見まで進めるか否かを、優先順位をつけて決めます。

ほかにも確認すべき点はいくつもありますが、まずは初心者さんが内見に進むかどうか判断するための部分を中心に挙げてみました。

 

  • 物件種別

マンションかアパートか等を最低限確認。マンション希望とはいえアパートで良物件が出てくることもあるので、気になる物件は一応残しておこう。

 

  • 家賃/初期費用

不動産屋さんは予算の範囲内で提示してくれているはずなので、極端な家賃のものが出てくることはないと思いますが、念のためチェック。礼金/敷金等の初期費用が予算とかけ離れていることはありえるので、ここは心して確認すべし。

 

  • 間取り/方位

1R、1K、1DK、2DK……など、自分が希望している間取りか?もちろん文字でも書かれていますが、例えば1Kを希望しているのに、キッチンが極端に狭くて、いざ内見してみたら1Rにしか見えないとかもありえます。各部屋の広さはどうか、部屋間に壁やドアがあるか、窓の数や方位(日射)、二人暮らしなら振り分けタイプか否か等、文字と図面の両方でしっかりチェック。

 

  • 専有面積(平米)

建築図面ではないので、良くも悪くも若干デフォルメされて描かれていることもあります。図面の印象だけではなく、必ず専有面積も確認して。専有面積の読み方はコチラ

 

  • 最寄り駅、駅からの距離(時間)

どんなにすばらしい物件でも、恐ろしく駅から遠ければ諦めざるを得ないことも。

 

  • 築年数

「新築」は訴求ポイントなので大きく表示されていると思いますが、古いものは目立たないよう書かれています。そこに気を留めず内見したら築50年近い物件で、行ってから驚愕したことがww

 

  • 定期借家権

定められている期間までしか住めない物件のこと。割安に借りられますが、長く住みたい場合は後でエーッとなりますから、最初にしっかりチェックしておきましょう。人によってはメリットもあります。詳しくはコチラ

 

3-4-3.内見前のダメ押し!図面で最終確認

気になる図面をピックアップしたら、いざ内見!……と言いたいところですが、内見で実際の物件を見てしまうと、どうしても舞い上がって正しい判断力を失いがちなので、ここでしっかり最終確認を。もう少しお付き合いしてね。

 

  • 契約期間に限度がない物件か

何度も挙げて恐縮ですが、その物件は定期借家等で期限が決まっている物件ではないか?定期借家でなく具体的な予定も決まってなくても、近々取り壊しの「可能性」がある物件ではないか?後者の場合、図面等に書かれず口頭で伝えられることもあるので、古そうだな~と気になったら念のため不動産屋さんに確認してみても良いかも。

私の場合入居時に「具体的な時期は決まっていないが、取り壊す予定があって7年は住めない」と言われていたため、かなりリーズナブルな賃料で代官山に部屋を借りることができました。室内は棚設置から壁の色まで自前でリフォームし放題。6年目の更新料も支払い不要で、修繕しないから敷金も全額返金。結局7年半住んだし、ずいぶんいい思いをしました。最初からわかっていれば、こういうこともありえるわけです。

 

  • ペット可物件か

ペットを飼いたい入居希望者さんには嬉しい「ペット可」物件。だけど自分自身ペットに縁がない場合、そういう物件への入居は、ちょっと注意が必要です。

例えば騒音の問題。ワンちゃんネコちゃんの鳴き声やたてる音が気になることもあり得ます。内見の時に問題がなくても、ペット可物件である限り、自分より後から入居してくることも。

それから臭いの問題。糞尿や体臭のほか、マーキングの臭いも気になるものです。

実は今の部屋に入居したとき、前の入居者がネコを飼っていたらしく、メゾネットの階段のマーキング臭がひどくて辟易しました。その一方で、階下に住む女性の部屋では秋田犬が飼われているらしいのですが、大変にお行儀がよくて、まったく物音を感じることがありません。

ヨソ様のかわいいペットさんたちを見ることもできるので、一概に「ペット可」がデメリットになるということではありませんが、気になる人は避けたほうが良いかもね。

 

  • 安いけど……地域相場と比較して納得できる範囲か

「わーい安くて嬉しい~」と思うのは人の性。でもなぜ安いのかちょっと気になる。極端に安いと、むしろなんかあるんじゃないかと疑念すら持ち始めるのも、これまた人の性ですね。相場より安めの時は、一応不動産屋さんに聞いてみると良いでしょう。たいていは「駅から遠い」「日当たりが悪い」等の条件の問題で、このレベルなら本人が納得すればOK。「壁が薄くて声がまる聞こえ」「近隣に怖い人・口うるさい人がいて、借りても長く定住しない」……このへんはやや問題。理由を聞いても出てこないこともあるので、そんな時は自分より前に住んでいた人たちが、どれぐらいの期間住んでいたかを聞いてみてください。一見理由なく短い、しかも何人も短期間で引越してるとなれば、ちょっと問題あり物件の可能性も。

で、「相場に比較して安すぎる」で真っ先に思い浮かぶのは、やっぱり「事故物件」。これをチャンスと捉えるか、絶対避けたい!と遠ざけるかはあなた次第。ちなみに私はその手の部屋に住んで結婚間近だった彼氏と別れちゃったので、絶対イヤ派でーす!永江さんの記事を読んで検討してみて。

 

3-5.「物件探し」のまとめ

 

検索~図面までの物件探しは、お見合いの第一歩。もちろん条件は大事だけれど、たくさんの情報ともっとも出合えるチャンスなので、この時点ではあまり絞り込まずにフィーリングでキープするのも良いと思います。

 

自分自身の初めての時はどうだったかと思い返すと、最終的に決めたのは、最初に検索した中にはなかった物件でした。田舎からうっかりお盆時期に部屋探しに来てしまったものだから、大家さんが休暇に入っていて、希望する物件は内見ができないと言われました。条件だけ見ると良さそうだし内見せずに決めてしまうか、でもこれまで内見した物件も図面の印象とは違っていたし……と悩み始めたところ、これなら今日見られるよと不動産屋さんが1枚の図面を出してくれました。希望していた振り分けタイプでもなく、図面から興味をそそられる部分もなかったのですが、せっかくだしと足を運んだのが、その後7年半住んだ部屋との出合いとなりました。それまで20件ぐらい内見して決まらなかったのにですよ!運命の出合いとはそんなもんです。

図面で提供される情報で、ある程度取捨選択するのは必要なこと。でも、少しでも気になるなら、ぜひ内見まで進めることをおすすめします。

 

てゆーことで、この章のまとめ。

  • いつまでもあると思うな親と良物件(字余り)。物件探しは「短期決戦」で臨め!
  • ネット検索はあくまで「物件探しのきっかけ」。不動産屋さんを訪れてからが本番だ
  • 不動産屋さんはかけもちしてOK。こだわりや好みを理解してくれる相性の良い不動産屋さんと出会えれば、良物件に出合えたも同然!
  • 初めての図面を恐るるなかれ!慣れるためのものと割り切って、できるだけたくさん見よう
  • 条件と多少外れていても、気になるなら図面のコピーをもらうなどしてキープしておこう

 

 

4.実際に物件を見よう(内見)

 

実物を見てみたい図面が決まったら、いざ「内見」へ!「内見」とは、実際に物件を訪問することを指します。物件探しが本丸だとしたら、内見はさしずめ天守閣!? なんといってもここが一番楽しいんですよ。フッフッフ。。。

 

4-1.内見の流れ

 

具体的な内見の流れは下のような感じ。

①訪問したい物件と日時が決まったら不動産屋さん(客付)から不動産屋さん(元付)へ連絡してもらう。双方で鍵の受け渡し方法を確認したうえ、現場へ向かう。
……たいていは不動産屋さんの車で直行。まれに最寄り駅待ち合わせ&徒歩で移動もあります。複数内見したい物件がある場合は、事前に不動産屋さんに相談しよう。ルートや優先順位を考慮して、内見の順番を提案してくれます。

 

②不動産屋さん(客付/たまに元付も)立ち合いの下、物件を内見。

……時間制限は特にないが、1件あたりおおよそ10分~20分程度。

 

③最寄り駅で解散もしくは、不動産屋さんへ帰社。

……その時点で契約に進みたい物件があれば、帰社して申込書を記入。もちろん数日検討するのもOK。ただし当日にせよ後日にせよ、内見まで進めた物件はきちんと入居意思の有無を回答しよう。

 

①で「訪問したい物件と日時が決まったら」と述べましたが、パターンとしてはこんな感じが考えられます。

 

  • 平日会社帰りに不動産屋さんに立ち寄って図面を物色&コピーをもらう→自宅で精査。内見したい物件が決まったら不動産屋さんに連絡&予約→休日にまとめて内見

 

  • 休日早めの時間から不動産屋さんを訪問→気に入った物件があったらその場で内見可能か調整してもらう→その足で内見

 

基本的に不動産屋さんを初めて訪れる際はアポなしで大丈夫。帰宅途中で、気になる不動産屋さんに立ち寄ってみるのも良いでしょう。ネット検索で気に入った物件があり、それを扱っている不動産屋さんを訪れたい場合は、事前連絡をおすすめします。その物件がなくなっちゃってる可能性もあるしね。

上記のいずれのパターンにせよ、内見する日は、時間を充分にとって行くほうが良いです。

 

4-2.内見時に気を付けること

 

内見時に気を付けることや持ち物をピックアップしてみました。

 

  • 時間は充分にとって行こう

初心者は見落としがちですが、不動産屋さん訪問と内見は基本的にはセットです。前述の通り内見を別日にすることは可能ですが、図面閲覧にせよ内見にせよ、ある程度時間がかかるものと思ってください。内見時も、後に予定があってソワソワしてたらチェックすべきところが抜け落ちてしまうおそれがあるし、物件を気に入って周辺地域も見てから帰るとしても、時間はあるに越したことはありません。充分予定を空けて臨みましょう。

 

  • 1日に回れる数はせいぜい3~5件

内見できる時間帯はおおむね10~18時。その間の移動も考えると、1日に回れる数は3件から、多くて5件といったところ。実際に5件ぐらい同日に回ったことがありますが、車に乗って移動してるだけとはいえ結構疲れました。判断力も低下しますから、あんまり詰め込みすぎないように!

 

  • 時間帯は明るい日中が良い

すでに空いている部屋の場合電灯も最低限でしか設置されていないので、何か個別の事情がない限り、できれば内装がよく見える、天気の良い日中に行くようにしましょう。特に騒音が心配な場所なら、平日昼間に内見しておいたほうが良いです。

 

  • 内見時の持ち物

もらった図面と筆記用具は忘れず持っていきましょう。個人的に、その次に必要と思うのがメジャー。「玄関が狭すぎて冷蔵庫が入らない!」なんてことも、前もって測っておけば心の準備ができます(実話)。デジカメ(スマフォでも代用可)、方位磁石もあると便利。

 

4-3.内見で確認すべきポイント

 

物件と対話できるのはたった数十分程度!初めての内見なんて「ワーすごーい!(何がw)」で終わっちゃうし、ぼんやり見ていたら、後で「アレを見ておけば良かった!」なんてことになりかねません。

てことで、チェックリストを作ってみましたよ。プリントアウトして現場で確認!

 

場所 チェック項目 確認事項
室内 全体 図面との相違はないか。手持ちの家具が置ける寸法か
部屋の向き(方角) 北:暗くなりやすく、カビやすい
東:午前中は明るい
西:西日が差し込み暑いことも
南:明るく暖か
壁紙の剥がれ等ないか。壁の厚さは叩いて確認。咳払い程度でも隣に聞こえてしまう部屋もあるので、内見時にも耳を澄ませてみよう
陽当たり、

窓の数や位置

内見した時間帯だけでなく、その他の時間帯(朝、夕など)の日射も方位を確認し想像してみよう
窓、ドアのたてつけ スムーズに開け閉めできるか、鍵は壊れていないか
水回り 設備が古くないか、カビや錆、コバエが発生していないか等。洗濯機や冷蔵庫の設置位置も確認
風呂 古くないか、清潔感はあるか、カビが発生していないか、通気はどうなっているか。ユニットバスでない場合、風呂釜のタイプの確認。追い焚き可能か。風呂の排水はどこへ流れるか(たまに床に直接流れるタイプも)
風通し、湿度、カビなど 風は通るか、天井や壁紙にカビが発生していないか(湿度の高い部屋の可能性も)
天井 天井や部屋の入口の高さは充分にあるか。部分的にカビが発生していないか(雨漏りの可能性も)
剥がれや削れ、カビの発生などないか。他階の床音が響かないか
臭い ペットやたばこの臭い、その他不快な臭いが残っていないか
近隣の音(道路、鉄道、踏切、パチンコ等)の音がどのぐらい聞こえてくるか。窓を開け閉めして両方確認。同じ建物内もしくは近隣に子どもやペットがいると、泣き声や叱責、足音が気になることも
コンセントの位置、数 想定する家電の位置とコンセントの位置が適切か、数は充分にあるか
ブレーカーの電圧 IH調理器、電子レンジ、ドライヤー、乾燥機などを使う人は要注意。一人暮らしの場合、基本的には20~30Aあれば問題なし
通信環境 携帯電話、Wi-Fi等が入りにくくないか
眺望 よく見える、ということは、向こうからもよく見えているということ。外部から侵入されやすくないかなど、治安の観点からもチェック
住人 上下左右の住人はどんな人か、前住人はどのくらいここに住んでいたのか(元付不動産屋さんに聞く)
共用部 バルコニー 水はけはどうか、汚れていないか(雨水等が溜まりやすい場合も)、外部から侵入されやすくないか、陽当たりは充分にあるか等
エレベーター、廊下等 汚くないか(メンテナンスが行き届いているか)、他の住人のモラルはどうか
ゴミ捨て場 汚くないか(メンテナンスが行き届いているか)、他の住人のモラルはどうか、常時出せるのか
オートロック、

宅配ロッカー等

有無の確認
駐輪場 利用可能かとその料金。メンテナンスが行き届いているか
駐車場 利用する場合は敷地内もしくは近隣にあるか。利用しない場合、排気ガスや騒音が気にならないか
その他共用部

(ポスト、中庭等)

汚くないか(メンテナンスが行き届いているか)
管理体制 管理人 管理人の駐在状況(常駐/通いほか)、大家の状況(敷地内に居住/遠方ほか)等
その他 テナント 同建物のテナントに飲食店が入っていると、ゴキブリやネズミが発生しやすい。コンビニの場合、終日人の出入りがある

 

 

4-4.周辺環境で確認すべきポイント(内見後)

 

内見終了後でも後日でも構わないので、気になる物件に出合ったら、ぜひ周辺環境もチェックしてみよう。物件自体に魅力を感じにくくても、周辺環境でぐっと引き寄せられることもあります。

 

カテゴリ チェック項目 確認事項
買い物 スーパー 家の近所もしくは通勤途中にあるか。何時から何時まで開いているか
コンビニ 徒歩5分圏内にあるか
商店街・モール スーパーも含め日常の買い物をするところが複数あると、価格競争が起きて全体的に物価は低めになる。また商店街やモール等が行きやすい場所にあると、週末のレジャーにもなる
  通勤・通学路 内見時は車だったとしても、近隣を歩き、通勤・通学ルートの確認をすることも大切。データ上の距離や時間はさておき、人通りが少ないと遠く感じられ、商店街などの賑わいがあると距離を感じにくい。できれば朝のラッシュ時にルート&最寄り駅を使い、通勤・通学に使用できる鉄道の本数や混雑状況を確認すると良い
周辺環境 医院・病院 家の近所もしくは通勤途中にあるか
役所等
学校・幼稚園 子どもと同居もしくは、結婚後も住み続ける等の予定があれば、子育てに関する施設の有無や状況も確認。近くにあると、通学時や園庭での声、校内放送等の音が気になる場合も
神社仏閣 除夜の鐘で近隣とトラブルになった事例も。初詣や祭りで参拝客が多い場合、その時期近隣の通行が妨げられるおそれもある
近隣住民 周辺にゴミ屋敷や、見るからにモラルのない家がないか
人が集まりやすいところ コンビニ、ホール、居酒屋、カラオケ等、特に夜に人が集まりやすいところは遅くまで賑やか
幹線道路、鉄道、踏切 近くにあると便利で家賃も安め設定だが、洗濯物が外に干せない、窓が開けられないなどで光熱費が高くなるおそれも。鉄道や踏切は電車通過の頻度を確認
小さな川で段差がある場合、絶えず水音が響く場合も。よどんだ川の近くは蚊などの虫も発生しやすい
時間帯の差 朝、夜など、できれば時間帯を変えての後日確認がおすすめ。賑わいや人通り、治安等を確認
治安 暗がり 最寄り駅からの徒歩ルートで、暗がりになっている場所や人が少なくなる場所を確認
繁華街 逆に暗がりが少なく安全な場合も
持っている 駐車場 近隣の駐車場を利用する場合、建物からの距離やルートの道幅、駐車料金を確認
持っていない 最寄り駅、バス停 最寄り駅やバス停からの距離、電車・バスの到着頻度を確認
徒歩圏内 徒歩圏内に主だった施設があるか
自転車 最寄り駅やよく利用しそうな施設周辺に駐輪環境が整っているか。駐輪代金や駐輪場の空き状況も確認

 

 

4-5.みんなはどうしてる?確認方法をインタビュー

 

事前にどれだけチェックしても、実際住み始めると思わぬ事態が起こるのは避けられません。では他の人はどんなふうにして物件や周辺をチェックしているのか?インタビューしてみたら面白かったのでご紹介します!

 

【住み心地編】

  • その辺に住んでいる自分と同じような感じの人に「住み心地どうですか」と聞いてみる。(M・Iさん/男性)

 

  • その地域に行ってみて、笑顔の人たちが多いかどうかを見るようにしてます。(Y・Kさん/女性)

 

  • 町の様子は不動産屋さんでもあまりわからない。地元のスーパーのおばちゃんや酒屋さんに聞いても、自分の住んでいる所をわざわざここは酷い町だよ止めなさい、とは言わないと思います。候補地に住んでるリアル友人がいれば、そういう人から聞くのが一番安心かもですね。(A・Tさん/男性)

 

→〈筆者コメント〉やっぱり先住人に聞いてみるのが一番わかりやすい!とはいえ、最初からその地にしか住んだことのない人だと、他の街と比較した意見は得にくいのかも。「笑顔の人たちが多いかどうかで判断」っていうのも斬新ですww

 

【条件編】

  • Googleストリートビューをチェックして、建物や周辺の雰囲気があまりにも好みから外れていたら候補から外す。部屋や周辺環境、メンテナンスの具合、共用部の状況、コンセントの位置、陽当たり、風通しの良さ、雨の日だったら水はけなどをチェック。…こんな風に探しましたが、最後の決め手は庭からの眺めだったので、まあこれも縁ですよね。(A・Tさん/女性)

 

  • 車に乗れないため、買い物、金融機関、交通機関(バス停、電車)が徒歩圏にある、というのが結構私の中では重要でした。(M・Tさん/女性)

 

→〈筆者コメント〉Googleストリートビューほか、今時ネットを使って事前に調べられることも多いもの。事前チェックと現場チェックを組み合わせて、効率良く物件確認しよう!

 

【治安編】

  • 昼間と夜と最低でも2回は現地へ行って、実際に回りの様子を自分の目で感じてみる。最初は不動産屋さんに車で連れて行ってもらっても、次からは自分で電車に乗って行ってみて、乗客の様子を観察する。(A・Hさん/女性)

 

  • 被災時の安全性が気になる。今はハザードマップを参考に計画できるからいいね。地元警察で犯罪件数や事故数も詳しく調べられます。(A・Tさん/男性)

 

  • Googleストリートビューで調べるか、駅から家までの道を夜歩いてみる。あと、泥棒が嫌なら一階には住まないかな。(K・Tさん/男性)

 

→〈筆者コメント〉時間帯を変えて確認、は鉄則。ハザードマップの取得、警察に問い合わせるなどといった方法も参考になります。

国土交通省ハザードマップポータルサイト  https://disaportal.gsi.go.jp/

 

4-6.「内見」のまとめ

第一希望の物件がたまたま内見できず、「勧められたのでなんとなく」足を運んだ物件が運命の部屋となった……というのは先述の通りですが、ではどんな理由で、私は部屋を決めたのか。

築40年を超えるそこは、名前も間取りも「ちょっとヘンな」物件でした。いざ建物の前まで行ってみても、外観は崩壊しかけいるし、エレベーターホールや階段にはゴミが山積している始末。本当のところ、部屋に入るまでまったく心が動くことはありませんでした。

「まだ内装工事中なんだけど……」と不動産屋さんに促されて中に入ると、ものすごい風。三方に窓がある、とてもとても明るい部屋でした。前の住人が塗装したピンクの壁のキッチンには、茶色い戸棚。目にも優しいオフホワイトの障子や畳。あー、なんて居心地の良い空間なんだろう……。その瞬間私には、朝起きたり、ごはんを食べたり、友だちとコーヒーカップを挟む、「楽しげにそこに暮らす自分」の姿がパッと見えたのです!20件見たのちの、最後の一目惚れ。条件なんかホントにどうでもよくなっちゃって、私はすぐその部屋に決めました。結局取り壊されるまで7年半、たくさんの友達がこの部屋を訪れ、私もみんなもこの部屋にステキな思い出を重ねていきました。風の強かったあの日のことは、今でも忘れられません。

 

さんざん条件だ確認だと言い連ねてきた最後に何が言いたいかというと、結局はひらめきというか、「自分がそこに住んでいる姿が想像できるか」という直感を一番信じるべきだと、私は強く思います。20件見てもそのひらめきが感じられたのは、このピンクの壁の部屋以外にはたったの1件しかありませんでした。でもその直感の中に、何か自分では気づかず言葉にもできないものの、絶対的に譲れない「自分だけの条件」みたいなものが凝縮されている気がするのです。

 

住まいは生活の基本だから、中途半端な妥協で入居してしまうと、不満だけが長く残るか、結局はまた住み替えを考えてしまってお金を無駄にするかということになりかねません。

条件は大切。たくさん図面や物件を見るのも必要。確認もいっぱいしてください。でも最後には「ここでいいか~」ではなく、「ここしかない!」で決めてください。これこそが、私がこのコラムで一番言いたかったことです。

 

てゆーことで、まとめますww

  • 内見の日は、時間に余裕をもって臨もう
  • 内見時間は1件につきたった数十分!現場でしかわからない、見るべきところを事前に整理しておこう
  • 気に入った物件は内見後や後日に、徒歩で周辺環境をチェックしよう。朝や夜など、時間帯を変えて見に行くのも良い
  • 最終的な判断は「自分がそこに住んでいる姿を想像できるか

 

 

5.物件を決めよう(契約)

 

一番書きたかったことを書ききったら、もうすでに抜け殻感がハンパないですが、何事もクロージングが大切。おうちに着くまでが遠足でーすっ、てことで契約について述べます!

 

5-1.入居までのフロー

 

内見まで進んだ物件は、内見当日でも後日でも構わないので、入居の意思があるかないかを不動産屋さんに必ず回答しましょう。気に入らなかったらまた探しなおし!入居を決めたら、あとは突き進むのみ☆

 

入居までのフローはこんな感じ。

 

 

5-2.入居申し込み

気に入った物件が見つかったら、さっそく申込書を記入します。契約書ではないので気軽に記入すればOKですが、一応これが入居審査の対象になります。

また入居申込書には入居予定日を書く欄があります。D.契約締結/引越し。月末までの日割り前家賃発生で述べたように、入居までの期間に、「現在の住まい」と「新しい住まい」の両方に家賃がかかる時期があります。できればこの期間が短いほうが費用を抑えられるのですが、申込日よりあまり先の日付を書くと、入居審査の結果に影響することもあり得るのでご注意を。大家さん側としては、1日も早く入居して家賃を収めていただきたいと思っているわけです。ただ、2週間先ぐらいまでであれば相談に乗ってもらえることもあるので、遠慮しすぎず不動産屋さんを通して相談してみてください。

 

ちなみに私は引越し3日前を入居予定日にしていたところ、玄関の採寸が間に合わず、新しく購入した冷蔵庫が入らないことが判明して直前にキャンセルするっちゅう失態を犯しました。あんまり直前すぎるのもキケーン!!!


↑こういう内容です。

5-3.入居審査

 

入居審査というのは、基本的には不動産屋さん経由で大家さんに「この人が入居しても良いか」と打診することです。空いている物件であれば、大家さん自身も1日も早く誰か入ってほしいと思っているはずなので、必要以上に恐れることはありません。期間はおおむね1週間みればよいですが、数日で回答されることもあります。

大家さんは提出された入居申込書の情報を元に判断しますが、必ず一定の判断基準があるとは限りません。大家さん本人の事情や状況によっても変わるということです。つまり空き物件が多ければ、収入が安定しないように見える人でも審査を通すこともあり得るでしょうし、家賃が高くて1室しか空きがなく、普段から引く手あまたの物件であれば、正社員でも名の通った企業に勤務していないと入れないこともあります。大家さんの個人的な好みもないとは言えません。

加えて大家さんの審査の前に、保証会社や不動産屋さんが審査を行うこともあり、その場合、入居希望者に信用調査が入ることもあります(入居申込書で確認してください)。

上記のようなことから、同じような地域、同じような物件でも、入れたり入れなかったりすることがあり、また不動産屋さんの段階で審査に通らなかった場合では、不動産屋さんを変えることで入居できることもあります。落ちたからといって、あまりナーバスにならないこと。

 

5-4.契約

 

入居審査が通れば、いよいよ後は入金と契約だけ!引越しの具体的な手配を開始すべきタイミングでもあるので、3-1-2.物件探しのモデルスケジュールを読んで、抜かりなく準備しちゃってください。

 

5-4-1.契約に必要な書類

契約時に必要となる書類は以下の通り。契約内容によってはその他の書類が追加で必要になることもあります。また最近は、家賃保証会社の利用を必須とする場合も増えています。詳しくはコチラ

 

【家賃保証会社を利用しない場合】

  • 契約書(不動産屋さんが用意/契約者、連帯保証人の署名、捺印があるもの/2通)
  • 入居者全員分の住民票(1通)
  • 連帯保証人の引受承諾書(捺印があるもの/1通)
  • 連帯保証人の印鑑登録証明書(1通)

 

【家賃保証会社を利用する場合】

  • 契約書(不動産屋さんが用意/契約者の署名、捺印があるもの/2通)
  • 入居者全員分の住民票(1通)
  • 契約者本人の公的身分証明書(1通)

 

連帯保証人になってもらう人(実家など)が遠方の場合、郵送での契約書記入のやりとりが必要になり、意外に時間がかかるのでご注意を。また引越し先が現在の住まいより遠方の場合、契約手続きを郵送のみで対応してくれる不動産屋さんもあるので、まずは相談してみて。

 

5-4-2.契約の手順

契約書はたいてい、初期費用の見積書とともに事前に郵送されてきますので、とにかく納得がいくまでよく読んでください。準備が完了したら不動産屋さんに連絡して契約日を決め、必要書類を持参して不動産屋さんを訪問。契約書提出前に「重要事項説明」として、宅地建物取引士が書類を見せて口頭説明してくれます。重要事項説明書や契約書には、部屋を汚損した際や退去時の原状回復の責任範囲など費用負担についても具体的に書かれているので、「特約」も含め、必ず話をよく聞き、書類を隅々まで読んでください。少しでも疑問点があればこの場で質問することが、のちのち納得のいかない支払いをしないで済む第一歩です。

説明と内容に納得したら、契約者、連帯保証人の署名、捺印の入った契約書を提出。後日、大家さんの署名、捺印の入った契約書控えが返送されます。並行して、初期費用見積書にある金額を指定口座に振り込み、契約が完了します。

※スムーズに契約手続きを進めるため、不動産屋さんによっては上記とは段取りや順序が違うことがあります

 

【おまけ】残置物

契約書や重要事項説明書に目を通す際、注視してほしいもののひとつに「設備」があります。照明器具や給湯器、エアコン、ウオッシュレットなどがこれに含まれますが、実際に部屋の中に据え付けられているものと、契約書に書かれた内容や数に差があることも。その差分はたいてい、前の住人が退去時に置いていった「残置物」です。室内にある限りはこれを利用しても構いませんが、破損した際に補償対象にはならず、自費での修理が必要になります。

 

5-4-3.「原状回復」のルールとは

退去時の費用負担については、重要事項説明書や契約書に書かれているので、入居が決まったと舞い上がっていたとしても、ここは契約前にしっかり確認すべきところ。具体的に言うと、退去時の「原状回復」をどのレベルで設定していて、そのための費用がどれだけ敷金から引かれるのかということです。

 

2000年代以前は、原状回復については不動産業界の慣習により、「入居時とまったく同じ状態に戻す」と一般的には捉えられていました。入居時に支払った敷金は次の入居者を迎え入れるためのリフォーム代に転用されて、戻らないどころか追加料金を請求されることも多くありました。

ところがこのあいまいな責任範囲が相次いでトラブルを引き起こしていたのも事実で、訴訟に発展する事例も数多くあったため、国土交通省ではガイドラインを策定。東京都ではさらにそれを受けて、「東京における住宅の賃貸借に係る紛争の防止に関する条例(賃貸住宅紛争防止条例)」を施行。都内にある賃貸住宅を対象とした「東京ルール」として、その方向性を指し示しました。

 

この東京ルールは、私が上京してきた1999年にはすでに実施されていました。原状回復はこれまでの「入居時とまったく同じ状態に戻す」という考え方ではなく、ざっくり言うと

  • 故意の過失による汚損は借主側負担
  • 経年変化・経年劣化によるものは貸主側負担

というわかりやすいもので、代官山の物件の重要事項説明書には、経年劣化だけだった場合の具体的な室内クリーニング金額も明示してありました。今までは壁紙全部の取替費用が先住者の敷金から賄われていたものが、冷蔵庫の後ろの焼き付きは借主側の過失ではないというようなところまできたわけです。

 

2017年5月には、120年ぶりに民法改正が国会で成立。3年以内には施行される見込みです。それまでは国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」に基づいた契約がなされていますが、契約によっては個別に「特約」というものが設定されています。つまりこの物件の契約に関してはこの汚損は対象外、借主側で支払ってくださいよ、というようなものが物件ごとに存在するということ。「特約」までよく読むこと、とお伝えしたのはこのような理由からです。

 

5-5.引越し~入居

 

契約を終え鍵が渡されれば、これであなたはもう立派な一国一城の主です。自由で楽しい一人暮らし/二人暮らしの世界にようこそ!……とはいきません。引越しはこれからが本番ww

【この間にやること】を再掲します!

  • ひたすらパッキング
  • 引越し当日の荷物と自分自身の移動シミュレーション
  • 部屋や入口の採寸→家具、家電等、買い替えるものの持ち込みルートの最終確認。必要であれば配送業者に来てもらって採寸を
  • 転出届の提出(異なる市区町村に転居する場合)
  • 粗大ごみ引き取り
  • その他手続きは、こちらの記事を参考に~!
  •  

    引越し準備と手続きの労力を減らす30のチェックリスト!

 

まぁ、新居天国の前に引越し地獄をみてくれたまえ☆

 

5-6.「契約」のまとめ

 

この原稿を読まなかろうが、読んで忘れちゃおうが、あなたはどこかに部屋を見つけ、内見し、入居することになるでしょう。ただ「契約」という項目においては、初めての人に絶対知っておいてほしいことを一所懸命書きました。これを知っているのと知らないのとでは、費用が違ってくることがあるからです。

まとめとして言うならば、

 

・重要事項説明書と契約書は隅々までチェックしろ

 

これに尽きます!ぁあ、まさに「得する引越し.com」にふさわしい、得するお話で締めましたね!

 

 


さて、ここまで長々と読破していただき、まことにありがとうございました。

私以外に、一体何人がこのコラムを全部読み切ったのでありましょうか。私自身も、長すぎて読める気がしませんww

ただこのコラムでは、私が幸せになれた物件、それを見つけるためにしてきたTIPSを詰め込みました。これを読んで、あなたも気に入った物件が見つかるような気がしてきたのなら幸いです。

最後に、この長文に付き合って内容の監修をしてくださった有限会社トリプレットのMさんにこの場を借りてお礼申し上げます。
引越しによってあなたの暮らしが、さらに楽しいものになることをお祈りしつつ、この無駄に長いコラムを終えることにします!それではまた別のコラムでお会いしましょう。チャオ☆

 

協力・監修/有限会社トリプレット

 

LINEで送る
Pocket

PAGE TOP